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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2011年11月02日 (水) | 編集 |
かつて存在したサバゲチーム『バリサルダ』のリーダー染井は、気に入らないことを提案されて拒否したいときに、

「じゃあ、あなたが責任とってくれるんですか」

という言い方を、よくした。

サバゲのとき、染井は自分の家の近所を集合場所にしたがった。しかし、会場は染井の家と離れた場所で、わざわざ染井の家に行くと具合が悪い人がいる。

その一人がウリくんで、位置関係は、サバゲ会場を間にはさんで車で西に10分ほどの距離にウリくんの家があり、東に30分のところに染井の家がある。

図にすると、こう。

ウリ家 ←10分→ 会場 ←30分→ 染井家

ウリくんは、現地集合なら10分の所要時間ですむのに、なぜ、会場を目の前にとおりすぎて、わざわざ染井の家まで行かなければならないのか? 時間とガス代の無駄だから「現地集合でいいよね?」と、ウリくんは言った。

サバゲチームの幹事的な連絡調整係は、あたくし。ウリくんの希望はもっともだと思ったから、染井に「ほかにも何人か、現地集合させるね」と伝えた。

が、染井は怒り狂って拒絶。

「だめです。わたしがリーダーなんですよ。わたしが管理しなきゃいけないじゃないですか。だったら、わたしの家の近くに集まったほうが管理できるじゃないですか、どう考えても」

「でも、それやると、ウリ君は1時間かかるのよ。いいじゃん現地で」

「絶対に、いやです。じゃあ、現地集合にして問題がおきたら、あなたが責任とってくれるんですかッ!」

「ふーん。てーことは、きみんちの近く集合にするときは、きみが責任とるってことだよね。それじゃ手始めに、いまの理屈を自分でウリくんに電話して説明してもらえる?」

そう切り返すと、染井は無言になった。電話口から、はあはあものすごい呼吸音が聞こえるのよね。いつもの痙攣おこしてるのだと思うのだけど。

「じゃあ、てめえが責任とるんだな! どうなるか楽しみだな! 死ね!」

ガチャン! と受話器たたきつけられて電話が切れた。

ほかにも、飲み会の幹事を頼まれると、面倒事を引き受けたくない染井は、

「わたしに決めさせると、真冬の河原で冷えたビール準備して焼肉パーティーとかにしますよ。それでいいんですか。責任とってもらえるんですか。いやでしょう。いやなら、あなたが働いてください。それが、あなたのためです」

と言うし、心霊スポットいきたいなら選んでよといえば、ネットであれこれ調べる面倒をきらう染井は、

「わたしに決めさせると、一週間車に泊まりこみで移動して、東日本一周して心霊スポットめぐるとかにしますよ。それでいいんですか。責任とってもらえるんですか。いやでしょう。いやなら、あなたが働いてください。それが、あなたのためです」

と言う。

この例でわかるのは、他人を批判・攻撃するときに使う理屈というのは、自分にとってクリティカルなものであることが多い。

染井自身、責任を負わされることが大嫌いで、楽な立ち位置から結果だけを享受したい人間だから、他人にむかっても「責任とれるんですか」と言う。

これはごく自然な心理状態で、自分が「それ」に敏感であるからこそ、向けられれば凶器のような鋭さで痛みを感じるし、同じ効果が相手にもあると(無意識に)信じて使う。

近親憎悪というのも同じ機構で、ハゲは他人のハゲが、デブは他人の体型が、金に細かいやつは他人の金遣いがひっかかり、恋の駆け引きが好きならば、恋人のなんでもない仕草にいちいち一喜一憂する。

結局、自分自身の幻影を相手に映しだして、勝手に悶え苦しんでいるにすぎない。

ひるがえって、自分自身のことを言えば、染井の理屈をあげつらって、しょうもない文章こねまわしているのは、自分自身が理屈っぽいから、他人の理屈に敏感だということになる。ああん。うぜー、我ながら、うぜええええ。

ということで、このブログにて、さんざん変態的な痴態をさらしているのは、変態だから……というよりも、異常なまでに羞恥心がつよいからなのである。

あたくしは、そもそもが激烈な内気で、強度の人見知りであり、コミュニケーション能力にたいへんな問題をかかえている。この年になっても、他人と会食するのが恥ずかしい。男相手でも緊張するし、女子ならなおさらで、向かいあわせになろうものなら火をふいたように顔が赤くなる。

UOでは、うさこはんに「メールアドレスおしえて」とか「電話番号おしえて」てなことを、よく言うのだが、本当は教えられても困るのが正直なところで、怯えて萎縮しまい、何もできないまま終わる。

じつは、男同士の猥談でも「ち☓こ」に類した言葉を使ったことないの。ようやく「屁」を人前で言えるようになったのが、ここ数年のことで、「ま」の字のほうなんか、とんでもねえ、冗談でも絶対に言えないわ言えないわ。

さて、こういう男の性癖はどうなのかというと「女子にはずかしいこと言わせて、大はあはあする」のである。言葉攻めというやつで、おのれが、そこに敏感であるから、相手に投影しようとする。

とある女子といい雰囲気になって、けしからんマッサージを施していたときのこと。

「どう、きもちいいかな?」

「……うん」

女子が羞じらいの表情で頷いてくれようものなら、おじさんの富士山は大噴火して溶岩が1000億光年の彼方まで吹き上がり、富士の樹海からは、おびただしい数の全身白塗りの男たちが飛び出してきて2億4000万の瞳からレーザービームの視線をきらめかせて大地を疾駆し、ウホホッホホホッオホホーーーーッと奇声をあげながら断崖絶壁から飛び降りたと思うと鮮やかなパラシュートを大空に咲かせて見事に着地、モントゴメリー元帥が指揮する英第21軍集団の到着まで橋を死守すべく戦闘配置につくのであるが、うかつなことに橋の付近には独軍のSS装甲軍団が再編成のために休養していて、独B軍集団司令官モーデル元帥は「あぶなかったわい」とつぶやいて、ただちに、第9SS装甲師団『ホーエンシュタウフェン』、第10SS装甲師団『フルンツベルグ』を反撃に投入、橋をめぐって激戦が繰りひろげられた。うおおお、マーケットガーデン。

てな具合の妄想が脳内極彩色で展開され、動きがとまったあたくしに、女子は不審顔を見せた。我に返る、あたくし。いかんいかん。

「どこがきもちいいのか、いってごらん……?」

「え……、どこって……」

「あそこの名前……」

「あそこ……?」

「えっと、うん、あの、ほら、あそこ、ね?」

「え……どこ……?」

「えっ……。あの……、あそこ」

「わかんない」

この女子は、とぼけているのか、ほんとうに通じてないのか、丸顔ほっぺが大変にラヴリィ。この、やわらかそうな唇から、やらちい言葉がでてくるのを、ぜひ聞きたいものだと、灼けるような欲望が高速で右へ右へと旋回しながら暴れていた。

「いや、あの、ほら、だから、その……、あれだ」

「あれって……?」

「……あそこ……」

「どこ……」

「あああん、おじさん言えない、そんな恥ずかしいこと言えないわー! へんたい! すけべ! ばかばかばああああああああっ、ばかあああああっ」

あたくしは女子に恥ずかしいこと言わせようとして、その部分の名前を考えている自分のほうが恥ずかしくなり、羞恥心が決壊して、相手をほったからしにして、はげしく身悶えしたのであった。

「意味分かんないけど、なんか、きもちわるいから帰ってくれる?」

「ぎゃあ!」

(実話)
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