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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2011年01月16日 (日) | 編集 |
ブックオフへ行ってきた。

ライトノベルを買うためである。

ラノベを探しにきたのはニ度目である。一度目は、ラノベコーナーに有線の曲にあわせて裏声でハモる男がいて、おびえて逃げた。

開店と同時に行けば人も少なかろう。人目を気にせず選べるだろう。と、10時に店についたのに、どっこい。値引きセールの日だったのである。すごいよ、人がいっぱいだよ!

書棚の一列が、ラノベのコーナー。量に圧倒されつつ、メモを見ながら目当ての本を探す。

はじめて、えっつービデオを借りようとしたときの緊張がよみがえるわ。ああもう、早く離れたいわ。恥ずかしいわ。

こんなところを知りあいに見られたら、恥を雪ぐために、武市半平太みたいに横三文字に腹をかっさばかねばならない。でも、いたいのはこわいから、扇子腹の横三文字でゆるしてもらうの。ぬふーん。

そのように、はじらって混乱しているのは本人ばかり。心のうちは他人につたわらない、という意味ばかりではない。

あたくしは、こういう場所になじむのである。

前にも書いたけど、女の人がいる飲み屋にいくと必ず、

「どんなアニメが好きなんですかー?」
「おすすめのゲームありますかー?」
「さいきんの声優さんて、どうですかー?」

そういうネタふりをされる。

まちがっても、

「ドイツアフリカ軍団の制服って、どうですかー? エル・アラメインの戦い、燃えますよね!」
「あたし、4号戦車はシュルツェンついてるほうが好きなんですー。もっと早く長砲身に換装できてればなあ」
「台南空について、お話してくださーい」

てな方面の質問はしてもらえない。どこかに、そういう女性はいないだろうか。

そう、いま思い出したが、こんな出来事もあった。

とあるライブのチケットを、ファミリーマートの機械で受け出した。レジで金を払うと、女子高生のアルバイトらしいねーちゃんが、

「発券するので、少々お待ち下さい」

と、やる気なさそうに言う。

お菓子を見てまわりながら待った。券ができた。渡してくれるのかとおもいきや、ねーちゃんは、キョロキョロと店内をみまわして、雑誌コーナーに行く。

そこにいたのは、マンガで揶揄されるような、見事なおたく。手入れしておらず、髪があばれほうだいの長髪。黒縁メガネ。よれよれの黒のロングコート。白く汚れた黒いブーツ。体重100kg。体臭、無限大。

そいつに、チケットを渡そうとする。

「えっ、おれ違いますけども」

おたく野郎はぼそぼそ言った。おねーちゃんは、あわててレジにもどってきた。あたくしが受け取りに行くと、ふてくされた顔で、チケットのはじを親指と人差指でつまんで、いやそうに放り投げるのである。

(そーか、自分は、あのおたくと同じに見えるのか)

「他人からの目」を思いしらされ、泣きながらファミリーマートを出た。ちなみに、そのときのチケットは「稲川淳二の怪談ライブ」だったけども!

そういうわけで、あたくしがラノベを品定めしてしても、なんの違和感もない。インド人がカレーを食ってるかのような、変哲のない風景である。

くやしいわ。自分が憎いわ。どっかに、この正統的バリサルダづらを、福山雅治に変えてくれる、モグリの天才整形外科医がいないかしら。

そんなことを思いながら、手に取るラノベは、どれもアニメ絵の女の子が表紙で、たいへんに心がぬらぬらする。

・奈須きのこ / 空の境界(上巻だけ)
・高橋弥七郎 / 灼眼のシャナ
・谷川流 / 涼宮ハルヒの憂鬱

選んだのは、この3冊。

これだけをレジに持っていくのが恥ずかしい。坂井三郎の本や、池波正太郎の真田太平記も買いこむ。

これって、えっつービデオだけだと恥ずかしくて借りられず、余計な映画も手にとっちゃう心理と同じだよね。一泊二日なのに、5本も6本も借りて、バレバレだよね。くふうーん。

もうやだ、ばすかちい、死にたい。

そんな負のオーラがうずまく、あたくしの背後を、

「ライトノベルのコーナーは、こちらになります」

と店員が。見れば、お客さんを案内してきた様子。そのお客さんは……。

年のころ二十歳くらい。白いコートに、ピンクのかばん。低めのヒール。髪は肩ほどまで。これがまた、きれいな顔だちで、YUIちゃんに似ている。

彼女は書棚から本を抜きとり、中身をたしかめている。下をむいたせいで頬にかかった髪を、指でそっとかきあげた。本を気に入ったようで、小さくうなずいてレジに行った。

おもわず、ふらふらと後をついていきそうになる、あたくし。

何の本を選んだのか知りたかったが、残念ながら遠くてみえず。ただ、電撃文庫のなにかであることは分かった。

諸君。ラノベはいいよ。ラノベをよみたまへ。

とくに電撃文庫がよろしい。あたくしは、電撃文庫をすべて読破することにした。おういえ。
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コメント
この記事へのコメント
mikariさん、いらっしゃーい。
こちらこそ、よろしくお願いします!

紹介ありがとうございます。
「クビキリサイクル」は知らなかったので調べましたが
西尾維新というと、「化物語」の作者ですね。

「化物語」は他の人からもすすめられておりました。
読んでみますぜー。
2011/01/17(月) 05:53:49 | URL | たれぞう #/blqkyuM[ 編集]
あけましておめでとうございます。
今年もステキな文章、期待しています!

そんなこんなで、
私→たれぞうさんの文章のファン→たれぞうファンな私がハンマーで頭叩かれたみたいな状態になった文体のライトノベル→「クビキリサイクル」→あれ?クビキリサイクル、むしろ、たれぞうさんが書いたんじゃね?

上記の図式で以って、
よかったら「クビキリサイクル」読んでみてください!

たれぞうさんの本が出版されるのを楽しみにしていますね!
2011/01/16(日) 20:31:41 | URL | mikari #GMs.CvUw[ 編集]
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