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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2010年07月13日 (火) | 編集 |
・ビールをのみすぎた。

W杯中、試合観戦にはかならずビール。午前3時半スタートの試合で、観戦後には仕事があってもビール。触手マニアのM木くんに、アンタは社会人失格だといいわたされ反論が頭のなかをうずまくが、あたってはいるので神妙にすみませんと謝っておく、殊勝なあたくし。

だけど、次の試合の日にはかまわず、アルコール臭をただよわせてご出勤し、天下御免。

ビールのウエスト増大効果はてきめんで、あっというまにジーパンやら作業着やらのウエストがきつくなったぜ。おそろしい。


・菜の花の沖 / 司馬遼太郎(文春文庫)

よみおわる。江戸末期の商人、高田屋嘉兵衛の物語。

ふつうは、ここで高田屋嘉兵衛の人となりとか、作品のよしあしにふれるんだろうけど、そんなことしない。

 サトニラさんは、一種の哲学者であった。商人というのは利を追うものでありながら、我欲ではそれができない、我欲のつよい人間はすでにそのために盲目になっている、耳も欲で聾している、だから利という海で泳ぎながら自分自身の利についてにぶい人間でなければならない、といったことがある。

 ところが肉体の痛みというのはつねに自分に自分をひきつけてしまうために、自分のことしか考えられなくなる。商人は病をもつと隠居すべきだな、とも言った。

 サトニラさんは、自分の病気が疝気であるとおもっている。

「これがわしの疝気筋というのだ」

 と、この行儀のいい人物が、嘉兵衛の前で帯を解き、下帯もとり、左の下腹から睾丸にかけて何度も指を走らせた。嘉兵衛は他人の睾丸などしみじみ見たことがなかったが、このときばかりは、サトニラさんが症状の説明に熱中して股間を開帳しっぱなしだったためについ見せつけられた。睾丸まで痛むのだという。見物しながら嘉兵衛はしまいには息ぐるしくなってしまった。


大真面目で、見たくも聞きたくもないのに、逃げることもできない息苦しさってあるよね。

あたくし二十歳のころだったと思うが、カマタ(例の小説では、ハマダで登場)と真夜中の散歩をしていたとき、カマタが突如、

「おまえはジョセイキを見たことがあるか」

と言い出した。あたくしは、うまく漢字変換ができずに、なんのことか分からなかった。

あたくしとカマタは、とってもオクテで、女の話なんかほとんどしなかった。そんな男が、そんなこと言い出すとは思いもしなかったのだぜ。夜の魔力にみいられたのかしら。

というよりも、もっと分かりやすい言い方があるだろうに、わざわざジョセイキなんて小難しい言い方を選ぶあたりに、あたくしとカマタの青い関係があらわれているように思う。

カマタは意を決したように、

「おれは、はじめて裏ビデオをみた。ショックだった。おれは……あの部分から、月に一回、血がでてくるなんて信じられないんだ!」

と叫んだ。

「どう思う」

きっと、カマタにしてみれば決死の覚悟で口にしたであろう問いにも、

「そうか」

としか答えてあげられなかった、若かりし日のあたくし。そのあと、ふたりとも黙りこんで、月明かりに照らされた坂道を一時間ばかり散歩した。

思い出すと、いまでも息苦しい。わかさ、ならぬ、ばかさの罪というものであろう。お下品でごめんなさい。

ちっとも『菜の花の沖』と関係ないし、司馬先生が泉下で怒り狂ってるかもしれない。
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