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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2009年10月05日 (月) | 編集 |
■「稲川淳二の恐怖がたり」 稲川淳二 / 竹書房文庫

稲川淳二の恐怖がたり、というシリーズ本が出ています。現在のところ、崇り、憑く、怨み、呪い、蠢く、いやなサブタイトルのついた全5冊。稲川淳二が毎年、夏に行うライブ、ミステリー・ナイト・ツアーでの語りを文章化してまとめた本のようです。

ただ、最新巻でも2005年発行と古いので書店では手に入りません。ぼくはブックオフでこのシリーズを見つけ、2年くらいかけてようやく5冊集めました。こんなのが出てるなんて知らなかったのよね。

昨今、書店で流通する書籍は膨大な数にのぼり、本の回転が、おそるべき早さになっています。面白そうだな、でもお金ないから次に来たときに買おう、なんて思ってると、次のときにはもう撤去、返品されているなんてこともしばしば。

名の売れた大御所の本ならば心配はありませんが、こういうマニアックな本は、見つけたときに買わないと買い逃します。重版なんかされませんしね。

かくして読書好きは、短い間隔で書店を偵察しなきゃならない運命に陥るのだぜ。落ち着かないのが困りもので、古書店は安く本を買うというよりも、買い逃した本を探す場所となってます。

さて、このシリーズ、稲川先生の語り口を、そのまま文章にしたようなところがあり、ライブの冒頭の

あ───、今晩は! ちょっとキツメやね。席が狭くてごめんなさい。
大変ですよね───。大変だけど、せっかくこの中にきてくれたんで、私も根性入れてお話ししますんで、どうかよろしく───。


なんて挨拶まで、文章になってる。
「ええ、そうなんですよね………………………」
とか、
「そこに、いた──────────」
のようなのが、やたらと多い。

ページのスペースに、「線と点ばっかりで、ちっとも怖くない」なんて、前の持ち主が書いたらしい鉛筆書きが残ってました。ハハハ!

でも、この文章、稲川淳二の好きな人には分かるんだけど、先生の口調そのまんまなんですよ。だから、この文章を読んで、先生の口調と表情が脳内で蘇る人には、たまらなく面白い。ただ、怖い話を読みたくて買った人には、なにがなんやら分からない本になってるんです。

これね……稲川マニア向けの本なんですよ、ええ──。

とりたてて紹介するほどの本でもないんですが、鉛筆書きの文句が面白かったので、つい。
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