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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2009年03月25日 (水) | 編集 |
歳をとると脳力が衰えるのか、固有名詞が思い出せなくなることって、あるよね。

「アレ取って」
「アレって何?」
「アレだよ、アレ」
「どれよ」
「あー、もう、アレだよ。わかんねーのかよ」
「わかんねーよ!」

という会話が増える。実に困ったものだ。

わたくしの場合、それどころではない。会話の最中、まったく関係ない名詞が浮かんできて、頭の中に居座ってしまうのだ。

先日、事務所で電話を取ったあと、社長につなごうとして大失態。

「社長、お電話……」

と呼びかけたところで、瞬間、頭が白くなった。天空から「左甚五郎」という名前がドーンと降りてきて、わたくしの頭脳中枢を占拠。たちまち思考は麻痺に陥った。おそるべき言葉のクーデター。

なお、左甚五郎は日光東照宮の眠り猫などを彫ったとされる彫刻職人だ。今、その名前を思い出す必然性は、まるきりないのだが、左甚五郎が頭から離れない。

「誰?」

と、社長。

「左甚五郎が……」

小声のわたくし。

「なに? だれ?」
「あの、いや、えーと、左さんが……」
「左さん……? 誰だろう? どこの会社の人?」
「えーと、その、甚五郎が……」
「はあ? ジンゴロウ……? わからんな」

社長はしきりに首をひねりつつ、受話器を取った。もちろん、そのあとで大目玉。「どういうつもりだ、やる気があるのか!」と、こっぴどく叱られた。

しかし、名誉のために言うが、やる気がないのではない。あえて言えば、やる気でなく病気? ウワー、かえって不名誉!

──というのは、冒頭から余談であって、やっと本題。

わたくしの会社、事務所はビルの一階にある。ビルの裏手に、仕事道具を置く区画があり、朝はあれこれ道具を取り出すのが、わたくしの役目。いまだに一番下っ端。人がちっとも居つかない、危険な会社である。

さて、取り出したる仕事道具。ブロック塀に立てかけ並べていく。毎日の作業で馴れているから、身体が自動的に動く。したがって、頭では別のことを考えている。

ふと、「チェレンコフ放射」という言葉が浮かんだ。説明が面倒くさいので、wikipediaを見るがよろしい

追い払おうとしても去らぬので、最近では、積極的に発展させることにしている。あれこれ考えているうちに、「おでこの光は、チェレンコフ放射」という、しょうもないフレーズを思いつく。UOでの決め台詞に使えるかなあ。

わたくし、言葉はリズムが大切だと思うの。だから、実際に口に出して確認してみるのが癖。

「おれのデコが光るのは、チェレンコフ放射なんだぜ?」

わあ、我ながら意味不明。もしかして、ちょっとシュルレアリスム? 一人で得意になって、クスクス笑う。

顔をあげると、ブロック塀をはさんで一メートルも離れていない距離に、若い女性が立っていた。わあ、絶対、今の聞かれたわ。

そこは、隣のマンションの自転車置き場。この女性は、この時間に出勤するらしく、毎朝、彼女の姿を見かける。つまり、毎日のように独り言を聞かれている。ぱんだの歌も、聞かれたことがあるぜ。

彼女は、「またお前か」という表情。わたくしと視線を合わせないようするためか、「首、だいじょうぶですか?」と心配になるくらいに横を向いて、自転車のキーを見ないまま外すという芸当を披露してくれた。いつものことだから、彼女も馴れたものだ。

その横顔がまた美しい。肩の辺りで切りそろえられた黒髪。顔の輪郭は、丸すぎず、細すぎず、頬と顎のラインは女性らしい柔らかさ。ふっくら血色のよい、形の良い唇。目元に漂う強烈な拒絶の意思すら愛らしいぜ。彼女の日々のお洒落を、わたくしも楽しんでいる。冬の厚い上着が、だんだんと春らしい明るい色の装いに変わっていく。驚くほど毎日、違う服装で出てくる。ステキなお洒落さん!

ああん、これは恋? 恋なの? と、思わず呟いていたわたくし。自転車を立ちこぎして逃げるように去っていく彼女。

もし、千葉でぶつぶつ独り言をつぶやくストーカーが逮捕されるニュースが流れたら、あるいは、わたくしのことかもしれないのである。アハーン、濡れ衣だー! (でも、ちょっぴりやましい)
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コメント
この記事へのコメント
キャー、素敵な妄想野郎ですね。
銃を投げるのか……いいなあ。

あえてシンプルに、銃弾を投げるというのはどうでせうか。

銃弾が発射されるメカニズムを、ご存知でしょうか。
銃弾のオケツのところに「雷管」という部分があります。
非常に爆発しやすい火薬です。
引き金を引くと、撃針が雷管を叩き、雷管が爆発して、銃弾の火薬本体に火がつく。
本来は、これを「銃の中」で行うわけですが、忍者なので投擲で行う。

つまり、先に銃弾Aを投げる。
次に、銃弾Bを、銃弾Aに向けて投げる。
銃弾Bの頭が、銃弾Aの雷管を叩き、空中で弾丸発射!
さらに、銃弾Cを銃弾Bに投げ……。
と、銃弾を次々に投げながら、空中でマシンガン炸裂状態に!

さらに、トドメのセリフはもう一つ用意してございまして
「俺のケツが青く見えたか? それが青方偏移だ!」
うわー、超カッコイイわ、俺様!

もう、いっそのこと、ぼくと一晩の夜を過ごしませんか。
妄想が止まらなくて困るぜー。
2009/03/27(金) 10:23:36 | URL | たれぞう #/blqkyuM[ 編集]
http://pony-puff.jugem.jp/
>おれのデコが光るのは、チェレンコフ放射なんだぜ?
やばいです。かっこいい!
これ、さっそく今夜使わせてイタダキマス!

実は私は毎晩寝る前にいろんなことを空想する癖がありまして
つい先日も
「なちは忍者で、今森の木々をヒョンヒョン飛び渡りながら
 敵(伊賀だか甲賀だかそんなん)から秘密の巻物を奪還されないよう
 頑張って逃げている最中。
 おっと、ここで右手に掴んだ枝が折れた!
 やばい!敵に囲まれた!よし、戦闘だ!」
と、楽しく空想していたのですが、ただ忍者の戦いをするんじゃツマンナイし・・
よし、忍者だけど銃も使うという設定にしよう!
ニンジャとガンマン・・
ガンマン・・ニンジャ・・・
よし!!ガンジャだ!!GA-N-JYA
やばいカッコイイッ!!ヒュ~!!

ガンジャの決め手となる武器なのですが、これはすごく悩みました。
普通に銃を撃つのでは、ニンジャのコスプレをしたガンマンになってしまうので、なんとか合体させなければなりません。
そこで手裏剣の代わりに銃を投げることに・・・
ああ、長くなるなあ・・・。どうしよう、、ヒトサマのBlogでなにやってんだろ。

つまりっ!とにかくっ!
そのガンジャの決め台詞に使わせてもらいます!!

 
2009/03/25(水) 18:06:32 | URL | なち #rC8ajEyg[ 編集]
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