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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2006年10月25日 (水) | 編集 |
ステータスとスキルは整った。見た目もばっちり。残るは、モンスターを倒す技術と、不退転の決意のみ……と、言いたいところだが、もう一つだけやることが残っている。

AABCDの人生に息吹を込めなければならない。ひたらく言うと、キャラの設定。最初からもったいぶらずに、ひらたく言え、という批判は受け付けぬ。窓口をたらいまわしにされる市役所の受付のように、役人仕事で対処してやるから、心しておけ。

AABCDはネクロマンサー。ネクロマンサーが悪の象徴であることは、すでに書いた。AABCDは、いかなる人生を歩んできたのだろうか。

言うまでもなく、一口に悪といっても幅が広く一言では定義できない。粗暴な性質で、気に入らないことがあると、すぐに腕力に訴えてことを解決しようとするような、分かりやすい悪があるだろうし、一見して真面目で大人しそうな外見の裏で、不遇の人生に煮えたぎるような不満が渦巻いており、「おれは素晴らしい人物なんだ、賞賛されてしかるべきなんだ、なぜ誰もおれの価値を認めようとしないのだ、馬鹿共が、低脳共が、ゴミ屑共が」という他人への恨みで性格が歪みきり、脳の中には他人を陥れんがための悪巧みと陰謀が充満している、という陰湿な悪もあるだろう。

だいぶ前に読んだので記憶が定かでなく、これから書くことはうろ覚えの記述として読んでいただきたいのだが、脳について語られた、とある本の中で、こんな内容の文章を見つけた。

世の中には数%の割合で、殺人に嫌悪感も罪悪感も抱かない人間たちがいるという。この人たちが特別、犯罪を犯すリスクの高い、いわゆる悪人というわけではない。殺人という事件に遭遇しなければ、一生をサラリーマンや主婦として、平凡に暮らすであろう人々。

ところが、なにかの拍子で人を殺めてしまったとき、何の感想も沸いてこないことに、自分がそういう人間であったことを初めて知り、ショックを受けるのだという。

平和なときには目立たない彼らだが、彼らの存在が浮き上がって際立ってくるのが、戦時である。

第二次大戦中の米軍の記録によると、映画で描かれるように戦場で銃を撃ちまくっている兵士というものは、実際には存外に少ない。

兵士の多数は、「人を殺そうとしている」という無意識が働き、積極的に発砲することをためらう。ある場面で、戦闘に参加している人間の割合は、2から3割程度しかおらず、半数以上の兵士はぐずぐずと迷い、身を守るために隠れ、時おり発砲する程度なのだという。

つまり、100人の兵士がいても、真面目(?)に戦っているのは2、30人すぎず、いかにも効率が悪い。そこで、邪魔な無意識を押さえ込むために自分を見失うような厳しい訓練を課したり、連帯責任を導入して相互に監視させたりと、あらゆる手を尽くして「戦闘参加率」をあげるのが軍の課題になる。

ところが、前述した「殺人に罪悪感のない人間たち」は、ためらいも何もないものだから勇敢に戦う。どんどん敵を殺す。勲章を貰う。さらに殺す。昇進する。すなわち英雄である。

軍は、英雄の存在に注目した。英雄の心理が解明できれば、7割以上のウスノロを素晴らしい戦士に仕立てることができ、戦力が大幅に上昇するに違いない。そうした研究が進むにつれて明らかにされてきたのが、「殺人に罪悪感のない人間たち」の存在なのだ。

同じような話は、ユダヤ人を強制収容所で大量虐殺していたナチス・ドイツの看守たちの研究でも出てくるのだが、長くなるので触れない。

ただし、だから軍人は怖いとか、戦争はいけないとかの安直な議論に発展させたいがための記述でないことを、書き添えておく。

さて、AABCDの悪について話を戻す。

AABCDは、殺人に罪悪感を抱かないのだろうか? 断じて否である。殺人に快楽も求めない。そういう種類の悪ではない。なぜなら、「ちょい悪には憧れるが、本物の悪は怯えて忌避する」からである。女性が。

変態な言葉を発しながら周囲をうろつく裸の邪魔者を、真面目に殺して、
「雑魚が!」
「俺に敵うと思ったか!」
などと大見得を切るような人間には絶対にならないのである。

かといって、詐欺の取引をしかけたり、強引な交渉で安く買い叩いて何百万gp儲けた俺は頭がいい、というようなことで悦に入るような、小賢しい悪にもなりたくない。騙し通せたと思ってるのは当の本人ばかり。周囲は辟易して口を出さないだけで、「あいつとの取引は金輪際やめよう」と示し合わせている場合がほとんどである。ばれとるっちゅーねん。

なんにしろ、ギルド・メンバーから面と向かって「病気?」と問われるような悪にだけは、なりたくないのである。

女性にも嫌われず、仲間からも軽蔑されない悪というものが設定可能だろうか? うんうん唸りながら考えていて、ハタと気がついた。

こんなことに悩む自分って、粒が小さくない? 小癪というか、小悪人というか、もっといえばチンピラ。本物のヤクザになる勇気もなく、真面目にも生きられない。こういう中途半端さを女性は最も嫌うのでは?

死のうと思った。最早、生きていてもしょうがないと思った。噴き出す涙。気力が失せて布団に倒れこむ。失意のどん底のわたくしを慰めてくれたのは、びっぐたれぱんだぬいぐるみの、たれのすけ君。ああ、このなめらかな腹。ふくよかな尻。ふわふわの頬。たまらぬ、肌触りの良さがたまらぬ。くふんくふん。

小1時間、たれぱんだぬいぐるみを抱きしめて元気回復。その昔、「鬱陶しい」と晴美さんに言われた理由が、自分でも少し理解できた気がした。

ようやく決まったAABCDの設定は、こんな具合である。

みなし子だったわたくしは、ネクロマンサー・オウガイに拾われ、子の無かったオウガイは、わたくしを実の子のように育てた。

やがて、わたくしもオウガイの跡をついでネクロマンサーを目指すことになった。厳しい修行の日々ではあったが、それを辛いと思ったことなど一度も無かった。わたくしは、どんな厳しい修行にも耐えた! ひとつの技を体得した後、あの大きな手、大きなぬくもりに抱かれる喜びのために。

そして、わたくしが15になった時。

オウガイ「よいかAABCDよ。これから襲い掛かる敵を倒せ。これはお前にとっての初めての真剣勝負! しかも、お前は目をふさいで戦わねばならぬ! これこそネクロマンサーへの道。真のネクロマンサーへの道に、情などないのだ!」

わたくしは、背後から近づいてきた敵を、気配で察してかわしざま魔法を打ち込んで斃した。目隠しを外して、近寄ってみると……。

わたくし「お……お師さん!」
オウガイ「み、みごとだAABCD!」
わたくし「な…なぜ、身を引けたはず! そうすれば、おれの魔法をかわせたものを!」
オウガイ「いや…お前の魔法の鋭さに、かわすにかわせなかったのだ。もう…お前に教えることは何もない」
わたくし「お、お師……」
オウガイ「泣くでない……」
(中略)
わたくし「こんなに悲しいのなら、苦しいのなら、愛などいらぬ!」

これだ。これだこれだ、これだ。行動は悪。真実は愛に飢えており、生のよりどころとして必死で愛を否定するのである。しかし、最後は愛の温もりの前に破れ去り、好敵手に「哀しい男よ、誰よりも愛深きゆえに!」と呟かれる生き方。これほど、女性にアピールしそうな設定が他にあるだろうか。

自分の才能が恐ろしくて、全身に震えが走るほどである。モテモテ華やかな明日を夢見て、今日は寝ることにしたい。

え、サウザーって、誰っすかそれ。全然、聞いたことないっすねー。この季節になると変なこと言うヤツが出てくるんだよね。馬鹿は放っておいて、さあお休みなさい。また明日。
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コメント
この記事へのコメント
ミユウさま

あ、ありがとうございます!
とても嬉しいです。
アホアホブログですが、見捨てずにおつきあい下さると幸いです。
2006/10/28(土) 17:14:09 | URL | ぐろた #-[ 編集]
大変に遅くなってしまいました。
本日より「お気に入り」に登録させていただきました。
これからも、よろしくお願いしますっ。

ミユウ
2006/10/27(金) 21:50:14 | URL | ミユウ #-[ 編集]
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