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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2006年03月10日 (金) | 編集 |
メッコールだ。

萌え屋本舗さんのブログで、3月7日の文章で触れられてるのを読み、20年以上前の懐かしい記憶が蘇った。自分は、ひと夏で50缶あれを飲んだ。

小5の夏休みである。親戚のおばさんがダンボールを持ち込んできた。けっこうな大きさだ。開けてみると、中には見たことのない缶ジュースがきっしり詰まっていた。メッコールである。

わあい、ジュースだありがとう、と子供だった自分は無邪気に喜んだ。おばさんは言った。
「そのジュースには、文先生の霊気が一缶一缶に込められているのよ。ありがたい飲み物だから、ぜひ飲みなさいね」
おばさんは、統一教会の熱心な信者であった。教祖の文鮮明のパワーが込められている有り難いジュース、メッコール。買えば買うほどステージが上がり天国に近づくことができるので、おばさんは倉庫が必要なくらいに買った。そして、親戚に配り歩いているというわけだ。

知らない人のために書くと、メッコールは製造から輸入販売まで、全て統一教会系の企業が関わっている、壺や塔などと並ぶ霊感商品の一種である。あらゆる段階で発生した利益が文先生の懐に転がり込む寸法で、なるほど一缶一缶に霊気をこめたくもなろうというものだ。以上、余談まで。

早速、飲んでみる。コーラ+麦茶のような独特な味。あまりの不味さに嬉しくなって、熱苦しい部屋の中で小躍りする。これは独り占めするには勿体ない幸せである。友達を呼びつけて「文先生のパワー入りだよ、ありがたいから残さずに飲みなさいね」と、おばさんの売り文句そのままに押し付けて飲ませる。横で聞いていて、嫌そうな表情をする母親。友達は興味深そうな表情でいたが、一口のんだ途端にしかめ面で吐き出し、そのまま帰っていった。いよいよ嬉しくなって踊り狂う自分。文先生のパワーは効き目が違う。さすがである。

クラスの男子連中を、普段あまり話もしないやつまで全員呼び出して飲ませたものの(このようなことが出来たのも、文先生のパワーのおかげであろう)、二度目の誘いに乗ってくる奴は一人もおらず、大量に残されたメッコール。母親は「見るのも嫌だから捨てる」と主張したものの、自分は勿体ないから捨てるなと泣きながら翻意を求めた。

「こんなもの邪魔でしょうがない!」
と怒る母親に、結局は、
「ぼくが全部飲むから!」
と言わざるをえなくなり、残りを飲まなければならない仕儀と相成った次第である。

だが、あれほど不味かったものが馴れとは恐ろしいもので、半分ほど処分したところで、「あれ、実はコレ、美味しいんじゃないの?」と脳の回路が狂った。それからというもの朝昼晩と飲みつづけ、夏休みの間に全て無くなってしまった。

残念なことに、おばさんは二度とメッコールを持ってきてくれず、あれ以来、飲む機会があまりない。楽しかった夏休みと、二学期が始まってみたらクラス中の男子に嫌われていた思い出が結びついた、ほろ苦い味。ああ懐かしい。とくに、また飲みたいとも思わないけれども。

ここからどうウルティマの本題につなげるかが非常に苦しいのだが、つまるところ教祖たるギルドマスターのパワーである。霊気である。このところギルド活動が低調ゆえに、張り切らなくてはならないのである。

ということで、やってきましたプリズムダンジョン。寝落ちしたうりさんを放置して、ボグさん、ティアラさん、こまさん、レミさんで乗り込んだ。

ボス討伐は、一言で言うと「カオス」。混沌である。混乱である。

ボグさん以外は弓騎士なので、ボスを定位置において、ターゲットを受けたら安全地帯に逃げて、と交代で矢を射れば楽なのだが、そうは問屋が卸さない。みんな夢中でボスに挑みかかるものだから、ボスがあっちにうろうろ、こっちにふよふよ、強烈な魔法のコンボを受けて断末魔を残して倒れていく仲間たち。

最初こそ、「あああああ、ひでえことになった」と暗澹たる気分でいたものの、途中で「いやまて、これこそが楽しいんじゃないか? これこそが狩りなんじゃないか?」と思い直した。

ちょうど同じ頃、ももさんからメッセンジャーで話し掛けられたので、ボス撃ちから離脱してももさんとお話。あ、目の前でティアラさんが死んだよ。へへ。ボグさんも、レミさんも、こまさんも死んだよ。へへ。自分ひとりだけ死んでないよ。真面目に戦ってないからね。へへ。

自分はもう一切、気張らない。ボスで壊滅、時間切れ攻略失敗を甘受する。ボス素材が欲しかったり、効率主義で稼ぎたい人は自力で頑張ってください。私は、あなたの死ぬ姿がみたいのです。

出したのは霊気でなく、毒気であった。
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