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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2020年03月28日 (土) | 編集 |
生きるっていろいろあるけれど、たとえば、こんなのはどうであろうか。

たとえば、取引先の会社。うちが関わっている仕事の担当重役が、頭からガソリンかぶって焼身自殺した。

夜通し書類を作成している姿を、出勤してきた社員が見ていた。気がつくと重役の姿がない。彼が使っている社用車もない。朝礼が始まるまで、休息と身支度をととのえるために帰宅したのだろう。と、誰もが思っていたという。

ところが、朝礼の時間になっても重役が出社してこない。連絡もつかない。家族も居所を知らない。

どうしたんだろう、居眠り運転で交通事故にあってるのではあるまいか、心配だ。と、社員たちがささやいているのを、ぼくも聞いていた。

連絡がとれないまま、昼頃になって警察が来た。焼死体が発見された。どうも、そちらの重役ではないかと思われるので確認してほしい――。

年度末が期限の仕事が間に合わないことが確実になったから、責任をとった、というのが理由らしい。遺書などは残されておらず、突発的に決行してしまったのだろうという。

「生真面目な人だったから追いつめられたのかね、なにも仕事の失敗くらいで死ななくてもね」

と、皆は言った。ごもっとも。

ただ、後始末をした人の話によれば、残された書類は支離滅裂で、書類としての態をなしていなかった。どのような計画で、どのように手順を進めていたのかが、まるで分らない、よく言って断片的なメモ、といった程度のシロモノだったという。実際、現場でも、重役のあまりの段取りの悪さに、作業者から悲鳴と怨嗟の声があがっていたくらい。

重役、絶対にウツだったよね。

そうか、そうだったか……。と、話を聞いていくうちに、自分にも心当たりがありすぎて、痛すぎたという話。

やあね、やあね。
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