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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2015年09月04日 (金) | 編集 |
滝原豊後守は、友人がいないこと、彼女ができないことについて悩みぬいてきたと言います。あまりに長く深く悩みつづけた結果が、今のウツなのだとか。

ところが、

「なにか、自分なりの答えが見つかったのか」

と問うと、

「いくら考えても、わからない。まるきり見当がつかないから、ウツを抜けだすために歩き出す方向も見えない。どうしていいのかわからず、苦しくてたまらない」

そう答えました。

ぼくは、彼の言葉が、ちょっと信じられませんでした。

彼女ができない原因は、外見なのか、内面なのか、経済的な弱さにあるのか、あるいは、それらの複合なのか。それだけ苦しんだのであれば、なにがしかの自己評価というものが得られるものではないのかな。

そこを足がかりにして試行錯誤していけば、いつの日か彼女ができるかもしれない。といいますか、そうして前進していくほかに道はないと思うのですが。

それだから、まず彼の自己認識はどのようなものなのかを知りたくて、「自分なりの答え」を訊ねてみたわけです。

「だから、なにもわからないと言っているだろう。まったく心当たりがない」

「本当に? なにも? これかもしれないと、ぼんやりとでも思うようなことはないの?」

「ないッ。一切ないッ。おれがバカで狂ってて生きる価値もない人間だから、誰にも相手にされないということだろう。無事に結婚できたお前には、わからないことだッ。もういい、この話はおしまいだッ」

滝原は本気で怒り、その話は、それきりとなりました。

彼にとってはクリティカルな悩みの話題だから、責められているような気になってしまい、感情がおさえがたく撃発してしまったのでしょう。

理解はできますが、素晴らしくゆがんでるね、いいね、いいね。

でも、その「心当たり」って、「自分のどこが悪いのかの心当たり」を指しているのだから、キミの言葉の裏かえせば、おれには悪い部分がまったくない、おれの魅力に気がつかない周囲が悪いのだ、って言ってるのと同じじゃね?

素晴らしいね、いいね、いいね。

(つづく)
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