2015年04月23日 (木) | 編集 |
千葉から、ここへ引っ越してきて、7月で3年になります。わたくし、これまでの人生、どこに出しても恥ずかしいほどの、大変なろくでもない生き様でございましたが、この2年10ヶ月というもの、必死に走りつづけていました。
どれくらい頑張ったかというと、病欠以外では、一日も定休以外にシフトに穴を開けていません。今までのわたくしから考えたら、ありえない勤勉さでありまして、この程度のことを自賛できること自体が、退廃的人生の証左と申すべきでありましょう。
すこし、疲れました。
そこで、先週末から今週にかけて、たくさん休みをとりました。さらに、ゴールデンウィークにかけても休みをいただきますので、特大休暇大行進中。仕事から離れた毎日が楽しくて楽しくて。
もっとも、一番の理由は、このところ体調をくずして風邪様の症状がでており、その静養ということであります。発熱、咳、腹痛、ちょっとつらいぜ。おういえ。
先週の木曜日は、花が見頃だという昭和記念公園へ出かけました。
タンデム(二人乗り)の自転車を借りて園内一周をします。前から乗ってみたかったのよね、二人乗り自転車。
ただし、公園に入ったのが午後3時。自転車は午後4時半までに返却しないといけません。
「1時間半しか時間ありませんが、よろしいですか?」
係員に訊ねられるも、
「十分です、上等です、ちょうOKです」
そう爽やかに返答して、出発進行、しゅっぽっぽ。運転は、わたくし。車掌は、みいたん。

初の、二人乗り自転車は、ちょっと運転しづらいね。ペダルが前後で連動しており、二人の息をあわせないと、ペダルが重くなったりこげなくなったり。ふつうの自転車より全長があるので、普段は気にしない内輪差というものも、いちおう考慮にいれます。
でも、慣れてくるとたのしーい。
「こわい、ちょっと、こわいから! スピード出すな! まじで!」
遊園地でも、乗り物アトラクションがまるきりダメなみいたんが、後ろから叫んできますが、さわやかな風にまかせてスピードにのせます。さらなる加速のために力んだら、放屁も数発。
「うっ、てめえ、こら、なんだこの臭いは!」
あら、ごめんなさいね。みいたん激おこですが、
「なに怒ってるさあ、もっと、まわりに萌え出た生命の息吹を感じてごらん。散りかけの桜も美しいさあ。空の青とのコントラストがいいさあ。今日は曇りだけど、心のスクリーンに映し出すさあ」
渋宮さま風に話をそらしましたら、
「わあ、きれい。もっと満開の時期にくればよかったね。きれい、きれい」
みいたん大喜びで、ごきげんなおりました。単純な子でよかった。あいしてるあいしてる。

菜の花畑の黄色があざやかでした。みいたんは、夢中で写真撮影。
「いっぱい撮れた」
ご満悦で、愛らしい笑顔。あいしてるあいしてる。
日本庭園で、お茶とお菓子をいただけるというので、休憩していくことに。苦い抹茶と、甘みの強い和菓子が、うるわしい美味しさです。
「おいしいね」
バリバリバリバリバリ。
「うん、抹茶はじめて」
バリバリバリバリバリバリバリバリバリ。
「ここ、すごくいいね」
バリバリバリバリバリ。
「また来よう」
ババババババ。
「そうだね」
ボボボボ。
「庭園すばらしいけど、うるせーな!」
自衛隊だか、米軍だかのヘリが低空飛行で何機も上空を旋回しているため、風情も侘び寂びもあったものではありません。

そうこうしているうちに時間がたち、午後4時。そろそろ戻らないと、まずいよね。昭和記念公園は165haという広大な敷地で、サイクリングコースは全長14kmもあるそうな。で、ここ、どこだべ?
「みいたんさま、みいたんさま、お知らせがございます」
「うん?」
「迷子になりました」
「まじで!」
「帰り道どっち?」
「わたしも、わかんない」
リミットタイムまで、30分をきりました。ちょう、やばくね? みいたんが、「たぶん、こっち、早く早く」と急かす方向に進んでみると、見事なまでにわたくしたちが帰る方向とは逆で、気がついてみれば、帰るべき西立川口から正反対の砂川口に到着。
国立昭和記念公園 園内マップ
残り20分。うおおおお、ここから、公園つっきって反対側まで走るのじゃああああああ。
「こげー、こぐのよ、必死でこぐのよー」
「はははは、うけるー」
「笑いごとじゃねえええ」
「ちょう早すぎだし、まじうけるー」
「あと10分しかねえええ」
「どうなるんだこれ、たのしみー」
「きさまあああ」
泣きそうになりながら、5分前に、ようやくのことで西立川口にもどりました。自転車から降りてみると、二人して汗みどろのうえに、足がぱんぱん。普段の運動不足がまるきり露呈しましてございます。
「やばい、まじ疲れた。足が張ってる。歩けない!」
「ぼくも!」
ふらふらになりながら、次なる目的地に移動です。
(つづく)
どれくらい頑張ったかというと、病欠以外では、一日も定休以外にシフトに穴を開けていません。今までのわたくしから考えたら、ありえない勤勉さでありまして、この程度のことを自賛できること自体が、退廃的人生の証左と申すべきでありましょう。
すこし、疲れました。
そこで、先週末から今週にかけて、たくさん休みをとりました。さらに、ゴールデンウィークにかけても休みをいただきますので、特大休暇大行進中。仕事から離れた毎日が楽しくて楽しくて。
もっとも、一番の理由は、このところ体調をくずして風邪様の症状がでており、その静養ということであります。発熱、咳、腹痛、ちょっとつらいぜ。おういえ。
先週の木曜日は、花が見頃だという昭和記念公園へ出かけました。
タンデム(二人乗り)の自転車を借りて園内一周をします。前から乗ってみたかったのよね、二人乗り自転車。
ただし、公園に入ったのが午後3時。自転車は午後4時半までに返却しないといけません。
「1時間半しか時間ありませんが、よろしいですか?」
係員に訊ねられるも、
「十分です、上等です、ちょうOKです」
そう爽やかに返答して、出発進行、しゅっぽっぽ。運転は、わたくし。車掌は、みいたん。

初の、二人乗り自転車は、ちょっと運転しづらいね。ペダルが前後で連動しており、二人の息をあわせないと、ペダルが重くなったりこげなくなったり。ふつうの自転車より全長があるので、普段は気にしない内輪差というものも、いちおう考慮にいれます。
でも、慣れてくるとたのしーい。
「こわい、ちょっと、こわいから! スピード出すな! まじで!」
遊園地でも、乗り物アトラクションがまるきりダメなみいたんが、後ろから叫んできますが、さわやかな風にまかせてスピードにのせます。さらなる加速のために力んだら、放屁も数発。
「うっ、てめえ、こら、なんだこの臭いは!」
あら、ごめんなさいね。みいたん激おこですが、
「なに怒ってるさあ、もっと、まわりに萌え出た生命の息吹を感じてごらん。散りかけの桜も美しいさあ。空の青とのコントラストがいいさあ。今日は曇りだけど、心のスクリーンに映し出すさあ」
渋宮さま風に話をそらしましたら、
「わあ、きれい。もっと満開の時期にくればよかったね。きれい、きれい」
みいたん大喜びで、ごきげんなおりました。単純な子でよかった。あいしてるあいしてる。

菜の花畑の黄色があざやかでした。みいたんは、夢中で写真撮影。
「いっぱい撮れた」
ご満悦で、愛らしい笑顔。あいしてるあいしてる。
日本庭園で、お茶とお菓子をいただけるというので、休憩していくことに。苦い抹茶と、甘みの強い和菓子が、うるわしい美味しさです。
「おいしいね」
バリバリバリバリバリ。
「うん、抹茶はじめて」
バリバリバリバリバリバリバリバリバリ。
「ここ、すごくいいね」
バリバリバリバリバリ。
「また来よう」
ババババババ。
「そうだね」
ボボボボ。
「庭園すばらしいけど、うるせーな!」
自衛隊だか、米軍だかのヘリが低空飛行で何機も上空を旋回しているため、風情も侘び寂びもあったものではありません。

そうこうしているうちに時間がたち、午後4時。そろそろ戻らないと、まずいよね。昭和記念公園は165haという広大な敷地で、サイクリングコースは全長14kmもあるそうな。で、ここ、どこだべ?
「みいたんさま、みいたんさま、お知らせがございます」
「うん?」
「迷子になりました」
「まじで!」
「帰り道どっち?」
「わたしも、わかんない」
リミットタイムまで、30分をきりました。ちょう、やばくね? みいたんが、「たぶん、こっち、早く早く」と急かす方向に進んでみると、見事なまでにわたくしたちが帰る方向とは逆で、気がついてみれば、帰るべき西立川口から正反対の砂川口に到着。
国立昭和記念公園 園内マップ
残り20分。うおおおお、ここから、公園つっきって反対側まで走るのじゃああああああ。
「こげー、こぐのよ、必死でこぐのよー」
「はははは、うけるー」
「笑いごとじゃねえええ」
「ちょう早すぎだし、まじうけるー」
「あと10分しかねえええ」
「どうなるんだこれ、たのしみー」
「きさまあああ」
泣きそうになりながら、5分前に、ようやくのことで西立川口にもどりました。自転車から降りてみると、二人して汗みどろのうえに、足がぱんぱん。普段の運動不足がまるきり露呈しましてございます。
「やばい、まじ疲れた。足が張ってる。歩けない!」
「ぼくも!」
ふらふらになりながら、次なる目的地に移動です。
(つづく)
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