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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2018年08月30日 (木) | 編集 |
ウリくんが新しい部署に異動して、一ヶ月。新入りメンバーが、たいへんな馬狸猿団であると泣いていたことは、すでに書いた気がする。

やばいのが二人もいるそうで、ひとりは、

「作業を指示するんだけど、そのとおりに、やらないんだ。間違いを指摘すると、顔が紅潮して、目がつりあがって、身体がぷるぷる震えだすの。できるの? できないの? って聞くと、できます! やります! って、ぷるぷる震えながら叫ぶんだけど、やっぱり指示のとおりの仕事しないんだよ。作業の意図も説明して、おおよその完成図みたいなのも示して、やり直しさせるんだけど、どうしても勝手なオリジナリティを出しちゃうんだよね。おれ、やさしいから最後に――この作業むずかしい? 指示が理解できない? もしそうなら、能力がたりないから作業できませんって言ってくれ。もっと簡単な仕事させるから。って救いの手さしのべたのよ。そうしたら、痙攣が始まってさ。できます、できますううううう! って絶叫するの。で、結局、できねえの。まるっきりSOMEYAよ」

「それは、ぷるぷるSOMEYAって名づけようか」

「それだ」

ということで、ぷるぷるSOMEYAと呼ぶことにした。

ふたりめは、

「他人と、ろくに会話ができないやつでさ。決定的に要領がわるくて、作業がいきづまると寄り目になって頭かかえて、おれはどうしたらいいんだ、ああああ、どうしたらいいんだあああぁあぁああああぁああああ! とか叫ぶの。パニック起こしてるんだろうね。あれも、やばいよ」

「それは、レッサー滝原と名づけようか」

「それだ」

そんなわけで、レッサー滝原と呼ぶことにした。

ウリくんは、

「どうして、こうも、馬狸猿団と同じのが現れるんだろうか。おれ、本当につかれた」

と、嘆いておった。

馬狸猿団メンバーからも「使えない二大巨頭」と恐れられていた、SOMEYAと滝原を部下に抱えて仕事せねばならない――すなわち、使いこなせないと自分の評価にひびく――って、想像するだにおそろしい。そんな勝ち目のない罰ゲームがこの世にあるもんかね。やっぱり、呪いなんじゃないですかね。

ただ、ウリくんは、

「馬狸猿団とつきあったおかげで、目の前のキチガイが、だれと同じ種類のやつかがわかって、心構えができるのが唯一の救いかな」

とも言っていた。一面の真実かもしれないけど、それは救いというより、やっぱり呪いなんじゃないですかね。
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