FC2ブログ
捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2015年08月28日 (金) | 編集 |
滝原豊後守は、いまもウツのまっただ中にいます。彼女がほしい、嫁さんがほしい、でもできない、どうしたらいいのかわからない、死にたい死にたいと、毎日くりかえして考えているそうな。

このごろは、ごきげんうかがいのメールを出しても、返事に月単位の時間がかかるか、返ってこないこともしばしば。電話しても出やがらねーし。

あらら、ぼくだけ幸せだから、きらわれたかしら? ねたまれてるかしら? うらやましい? ますます絶望した? 死にたくなった? ヒヒヒヒヒ?

ひそかに、ほくそ笑みつつ、そしらぬふりの厚顔で、ときおりメールを送りつけています。

滝原豊後守の苦しみは、女性から男性として求められたいということですから、彼女か、せめて女友だちができれば一発で解決するタチのものです。

ところが、だれも彼に女を紹介しようとしない。そもそも、助けてくれる男友だちですら、滝原豊後守にはいないという始末。

どういうわけか、ぼくとみいたんの周りには、滝原豊後守だけではなく、似たような悩みをかかえている知り合いが多くいます。

彼らを見ていると、共通して、苦しみの根底に他人との縁の薄さがあることを感じます。だれも助けてくれない、あるいは、だれに助けを求めていいのかわからないと苦しんでいる。

そうは言いつつも、実は、他人とかかわる面倒を避けて生きてきた人たちばかり。「助けてくれる人がいない」というより、自分で孤高を選んだ人生の、流れついた先に今の苦しみがあるとも言えます。

・30すぎて結婚した親友に対して、「中学生のときに、女には目もくれないと誓いあった、あの約束はどうなった!」と、しょうもない恨みを書きつらねた詰問状を送りつけてきらわれ、絶縁状態になる

・友人の結婚式。一緒に式場に行こうねと前々から約束し、当日の朝、「これから迎えにいくからね、30分で着くよ」「うん待ってるよ、よろしくね」と、電話で会話をかわしたのに、いざ家に着いてみると、「急にお腹痛くなったから、行かなーい、ごめんねー」と、けろりとした顔で、超絶ドタキャン

・「狩りの誘いですか? いやです。行きません。だめです。あなたよりも、毎日のスキル上げノルマのほうが大切だから一緒に遊べないんです。わたしは、ひとり遊びが好きなんですよ。ですから、あなたも、ひとりで遊んだほうが身のためだと思うんですよ。これからは誘わないほうがいいかって? いえいえ、わたしにだって、だれかと遊びたい気分の時はありますから、そういう時なら、一緒に遊んであげてもいいです。何度もあきらめずに、わたしを誘ってみてください。わかりましたね」

・ある男、結婚して子どもを二人つくるも、ろくに働かない。職を転々とし、8年の結婚生活で、働いたのは併せても2年に満たない。妻、あまりの生活のつらさに、ひとりで家出。男は、残された子どもふたりと生きていこうとするも、どうしても仕事が長続きせず、2年で心が折れ、子どもを捨てて失踪(しかも2回め)。それから30年、行方不明だったのが、ひょいと現れ、豊富な人生経験を活かして指導を試みる。つもりが、「いまさら父親づらされても困るんですけど。まず、謝罪が先なんじゃないんですか」と、次男に、はっきりと指摘され、「おれだって、ずっと新宿で浮浪者暮らしをして苦労してきたんだ、仕事しないで生きていくって楽に見えるかもしれないが、生半可なことではないんだ、やってみないとわからない辛さがある。お前たちに、あの苦労を味わう覚悟があるのか」などと、どんな正当性があるのかわからないガチギレかまし、迷惑千万。おまけに興奮しすぎて狭心症の発作を起こし、救急搬送された、70歳。

上は、彼らの実際の言動の一例です。

こういう人たちと、親しくなろうと思います? ふつう、敬遠するよね。なにかの間違いで知り合いになってしまっても、さわらぬ神にたたりなしで、遠巻きに見るだけで救いの手は差し伸べないよね。

ぼくは、彼らを半分は気の毒だとは思いつつも、

「ひとりを求めていたんじゃないの? 望んだとおりの孤独を手にしたのに、なんで苦しむの? 人生が虚しいって、いまさら、なんなの? 都合よすぎね?」

と、いささか冷酷な感想をも抱いてしまうのです。

(つづく)
スポンサーサイト