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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2015年03月14日 (土) | 編集 |
うちの会社に、イガさんという年配の男性がいます。

おれが一番とばかりに自負心が強い気の荒い連中のなかで、誰にたいしても穏やかで丁寧な物腰で接し、いつも笑顔を浮かべているようなおじさまです。わりあい見た目も格好よく、バイクに乗って通勤してくるような人で、若いころは、さぞモテたであろうと思います。

知り合いにしか通じませんが、顔立ちといい性格といい、早井二九郎くんが齢をかさねたような印象の人です。ぼくは口に出したことはありませんが、イガさんが大好きで、彼のようなおじさんになりたいと憧れています。

先日、イガさんが、仕事になやんでいる若手を励ましているところに立ち会いました。

「セイちゃん、くさっちゃだめだよ。人生、かならず何度かはチャンスがめぐってくるものだよ。そのうち、長くつづけられる仕事にめぐりあうから。チャンスを待つことも必要だよ。大丈夫だよ」

ゆっくりとした優しい口調で、若手くんを励ましていました。

「でも、それがわかるようになるのは30歳すぎてからだと思う。おれも30すぎるまでは、わけもわからず、ふらふらしていたから……」

このごろ、すっかり涙もろくなったおじさんは思わず泣きそうになったのを堪え、

「本当に、そうですね……」

心から同意しました。

この年になって振り返れば、たしかに、あれがチャンスだったのだと思う出来事が、いくつかあります。仕事にしろ、人間関係にしろ、そのときに一歩踏み出す勇気があれば、今とはちがった生活が開けていたかもしれない。

打ち頃のストライク球を見逃してきたのは確かですが、めぐってきたチャンスを逃してきたことを、いまさら悔やんでもはじまりません。そのときは、選びとる準備が整っていなかったのだと思っています。

そんなぼくが、ようやくにして掴みとったのが、みいたんとの縁というわけです。みいたんと共に、なにかしら善なるものを求めてあるいてゆく道を選びました。

その、きっかけとなった日が、2012年の3月14日。上野松坂屋で、写真家岩合光昭のパンダ写真展が開かれていたので、みいたんを誘ってみました。

久しぶりの、女の子とのデートで、どうなることかと年甲斐もなく緊張しっぱなしでしたが、写真展をみたあと不忍池を散策し、お茶をして、なにごともなく夕方に帰りました。あまりに、なにごともなかったので、進展を期待していなかったところ、みいたんが一週間後の3月21日に上野動物園デートに誘ってくれ、そこから急速に仲が深まりました。

あの日から、今日で、丸3年。結婚記念日の10月30日とならんで、3月14日は、ふたりの大切な記念日です。

みいたん、一緒に生きていくことを決断してくれて、ありがとう。おたがいに、背負っているものが重すぎる人生だけど、どこまでも助けあいながら歩いていきましょう。ずっとずっと、あいしてるあいしてる。
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