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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2011年03月28日 (月) | 編集 |
ドトールでケーキセットを頼み、ゆっくりしながら、いんちき歴史ファンタジー小説など書いていた。

あたくしの場合、部屋でひとりきりパソコンに向かってるよりも、少しざわついてる場所のほうが集中できる。考えごとも、読書も、なにかを書くときも、どこかの喫茶店に出かけていることが多い。

ふと気づくと、店の中の女性客の目がキラキラ輝いている。あたくしのほうを向いている……のだけど、視線の先はあたくしではなく、隣の席に向けられている。

なにごとか? 見れば、イケメンが座っていた。似ている芸能人でいうと、佐藤健とかの雰囲気。去年の大河ドラマ『龍馬伝』で、岡田以蔵を演じていた人だ。

文句のつけられないイケ様に、ぐっ、と息をのんでしまう、あたくし。おまけに司法書士の資格をとるつもりらしく、参考書と首っ引きで勉強をしている。もう、うらやましいったら、ねたましいったら、憎たらしいったらありゃしないわ。くそー、顔と頭脳をとりかえてもらいたいぜ。

が、あたくしほどの齢をかさねていると、どうにも抗いがたい、せつない対比にさらされるのは馴れており、心を閉ざして「なかったこと」にするのは、ありすぎて困るほどに、よくある。平常心、平常心、ほほほほほほほ。ふたたび文章書きに没頭した。

それから10分。集中力がとぎれた。コーヒーを飲んで、ケーキを食べてひとやすみっと。

と、さきほどとはうってかわって女性客の目がくもっていた。幻滅しきった目で、こちらを見ているの。こういう目は、あたくしに向けられるのが過去の相場であったが、今回はさにあらず。隣の席を見ている。

なにごとか? 見れば、イケメンは鼻の穴に思いきり人差し指をつっこんでいた。

ぐりぐりと遠慮会釈なくかきまわし、抜き放った指の先についた何かを、テーブルのうえに並べていくのである。ジーパンで指をゆぐうのである。そして、また鼻の穴にずばりとつっこむのである。それを、くりかえすのである。勉強に夢中で、自分がなにをしているのか分かってないらしい。

えええええ。さすがのあたくしも、どーーーーんびーーーーき。

このイケメン、夕方には恋人と会い、鼻の中をぐりぐりした指で、やわらかい頬にやさしくふれて、

「今日もカワイイね」

などと甘い睦言をささやくにちがいない。そのあと、おされなリストランテにて食事を楽しみ、ワインなんか頼んじゃって、

「うまい」
「うん、おいしい」

てな会話のあとに、うふふと笑みをかわしあうのであろう。

食事のあとには、

「ちょっと休んでいこうか……」

と、すこしばかり強引に、彼女を魔窟に誘いこむ悪謀を胸に秘めているのだ。悪魔!

ああああああ、世の女性よ、これが男と知るがよい、知るがよい、思い知るがよい。下手すりゃ、トイレで用足したあとにだって手を洗わないのが男というものであり、あなたの清らかな肌にふれる指は、ばっちいのである。それが男である。

イケメンだからと、心をゆるしてはならないのであり、だまされてはいけないのであり、男はすべからく滅すべし。

……と、書いてて気づいたのだけども、すべての男がそうならば、イケメンだろうが、キモメンだろうが鼻の中をぐりぐりすることに変わりないよね。

鼻の中ぐりぐりトイレで手を洗わないイケメンと、鼻の中ぐりぐりトイレで手を洗わないキモメンを並べたら、そりゃイケメンのほうがいいに決まっているのであった。

なにも問題がないじゃん。よし、すべてなかったことにして、いんちき小説を書くつづきにもどる。

そして、帰宅したのが、今。

なお、いんちき小説の更新は、使っているブログシステムの変更が4月中頃にあるらしいから、その使い勝手をみて考えることにしたい。とりあえず、第7章にとりかかっておる。
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2011年03月24日 (木) | 編集 |
きゃー大変、みんなこれを読んで!

■独立行政法人 放射線医学総合研究所
ビール成分に放射線防護効果を確認 放医研・東京理科大の研究チームがヒトの血液細胞とマウス実験で実証 放射線防護効果は最大34%にも(平成17年8月11日)

よーし飲むぞー飲むぞー、もう飲んでるぞー。みんなが仕事してる昼間からビール三昧。

いや、いかなあたくしとて、本心では昼間から酒など飲みたくないのである。だが、ほーしゃのうから身体を守るためだから、やむを得ない。バリサルダ総統染井なら「わたしだって苦しんでるんですよ!」と雄叫び、「ああぁああうぅぅうう」と、うめいて全身くねらせ始めるところだろう。

なお、腹痛はビール飲みまくったら治っちゃった。ビールは消化器の不調も治すぜ。ビールで人生快調。ビールで現実逃避。世界最高の万能薬であると確信した。

快調ついでに、戦国IXAで後藤又兵衛を銅銭9000枚で購入。島左近もほしかったけれど、桁がひとつ増えて10万枚の単位で手が出せないわ。後藤又兵衛をレベルアップ中。

UO、昨晩はIRCで待機するも誰も来ず、もっぱら読書で時をついやす。このところ、すごく本が読めるの。

『空の境界』読み終わったぜ。聞きしに勝る読みづらさで、中巻にはいったところで心が折れてしまい、ほったらかしにしていたのを、ようやく読み通した。

わたしとは何か? 哲学的、宗教的な問いにも通じる、ふかいやみの物語だった。

おそるべき、ふかいやみ。 深い闇? いえいえ、深い病み。あるいは、不快病み。しょーもない語呂合わせに精出してるのも、病み。

文庫上巻の真ん中くらいで、物語の仕掛けがなんとなくわかっちゃった自分が、とてもイヤだった。あんまり分かりたくないの、こういう「病んでいる、わたし」の物語は。だって自分も病んでるってことじゃない? 今さら否定できないのが大変にくやしい。

『空の境界』は右を向いても左を向いても病んでいて、二重人格、超能力、薬物、しまいには殺人嗜癖と、、病みの強度だけを増強する道具立てで物語を組み上げられると、おじさんは、夜の街を泣きながら疾走したくなっちゃうよね。困ったもんだ(自分が)。

小説としては、衒学風味がにおいたつ部分で、物語のながれが悪くなるのが減点かしら。三島由紀夫『豊饒の海』の第三部『暁の寺』みたいな感じ?

……という具合に、書き手が「おれは知ってるんだぞ」って思いを生にちかい形で文章にあらわしちゃうことを、衒学(げんがく=学問や知識をひけらかすこと。ペダントリー。「大辞泉」))という。

ちなみに、上の文章は、衒学って言葉を知ってるんだぞーと衒学的に書いた。というのを衒学的に書いた。というのを(以下、永遠につづく)。

物語は中二病。それを、さかしらに解説するのも中二病。関わるもの、すべてを中二病世界にいざなう、たいへんな混沌の根源作品、それが『空の境界』。

褒めているのか、けなしているのかと問われれば、それは陽中の陰、あるいは、陰中の陽であって、これぞ「両儀」であると答えざるをえない。

どういう意味かって? つまり「テキトーに書きちらかした、たわけのわかんない文章を本気にするやつ、ごくろーさん」。

投げないで、石を投げないで!
2011年03月23日 (水) | 編集 |
土曜日の夜から、おなかが痛くなって、そのまま体調不良をひきずっております。

へんなスイッチ効果がとぎれてきたのか、土曜日、図書館に行ったついでにラーメンと、コーヒーと、ケーキと、たこやきと、急にいろいろ食べたのがよくなかったのか。

あまりパソコンに触らずに寝ているので、本がもりもり読めます。

たまにパソコンつけると、こんな動画でハアハアしてます。



カーン様、ちょーかっこええ。

そして、まだちょっと、おなか痛い。
2011年03月19日 (土) | 編集 |
きゃあ、たいへんである。

あたくし、震災発生以来、どうもへんなスイッチが入ったらしくて、あんまり食べなくても動けるの。一日一食、ポテトサラダ食うとか、ひじきの煮つけ食うとか、そんな感じになっている。

さすがに、おっさん身体なので睡眠時間は削れないけど、食事量がおちた。

そして、前にも書いたように現在、無職ぷー太郎男とはいえ、いちおう毎朝1~3時間ほど、前職のながれで細かい仕事を引き受けている。それがまた、1階から7階まで重い荷物抱えて昇り降りするような作業で、それなりにきついのである。

そしたら、聞いて聞いて! ウエストがすこし細くなったの!

以前は、つかめるほどにあった腹肉が、多めにつまめる程度に落ちてきたわ、キャーステキ!

体重も、3kgほど落ちている。3kg落ちただけで、これほど腹肉が減るものであろうか。人体の不思議をおもわざるをえぬ。

食料をあまり買わなくてすむし、この時期にはいいのではないかと、へんなスイッチダイエット続行中。

……と書いていて、机の横に積み上げたビール缶の山に気づいてしまった。

そうか、カロリー源はこれか。ビールがあたくしのカロリーメイト。栄養満点である。たぶん。
2011年03月18日 (金) | 編集 |
「緊急事態だ。頼む、金を貸してくれ。もう限界だ」

そんなメールが来たのは、昨日のお昼のこと。

友人の滝原豊後守から、救援の要請がきたの。なにごとか!? と思ったら、みずほ銀行のシステムがダウンしており、振り込まれた給料が引き出せないのだという。

もう三日も取引ができず、手持ちのお金がそこをついて仕事にでる交通費がないどころか、昨日は丸一日なにも食べていないのだって。

「みずほ銀行め、もう二度と信用せんぞ!」

怒り心頭で、たいへんにおそろしい。「わかった、貸すから、今から送るから、な? な?」と懸命になだめる、あたくし。

そしたら、送金した10分後にATM復旧のニュース。おお、やったなあ、これで平気かなあと安心してたのだけど、なんと夕方には再びシステムがダウンして、滝原豊後守はタイミングがあわず、やはり預金を引き出せず。現在のところ復旧のメドは立っていないそうな。

「ぎゃあおおおおお! うわああああ! おれの金! おれの金! おれの金! もうみずほ銀行はおしまいだ! おしまいだ! おしまいだ! 未曾有の事態だ! 会社も大混乱だ!」

と、文末が「。」じゃなくてすべて「!」になってるメールが送られてきた。どうやら、ひと足早いパニックにおちいって東京の街なみを疾駆している模様。そのまま千葉まで駆けてくると剣呑だから、現在、追加支援を検討中。

滝原豊後守がテンパったときが、どのようかは以下をのビデオを参照されたい。



まさに、こんな感じになるので危険きわまりなく、みずほ銀行さん、一刻も早いシステム復旧を望みます。
2011年03月17日 (木) | 編集 |
いろいろあるけれど、なんとなく生活をしております。

UOは、マスターが地震で被災したそうで、しばらく生活優先でしょう。マスターが帰ってくるまで支えて、残った者で、ぼちぼち活動中。

戦国IXAは、ちょこっと内政するくらいで戦争する気にならず。とりあえず、お金をためて後藤又兵衛を手に入れようと思うの。

世間の買いだめに対抗して、あたくしも、ビールを買いだめしてきました。発泡酒は卒業して、ビールにしました。大人になりました。ビールをたくさん飲んで、腹に脂肪を貯めこもうかと思います。
2011年03月13日 (日) | 編集 |
自分は、なんの被害もなく無事でおります。
ひとまず、それだけを。
2011年03月10日 (木) | 編集 |
ごめんなさあああい、無理です、もう無理です!

なにが無理かって、今年のNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』。これが『GOU!~ドキっ! 姫だらけのSENGOKU!~』てな感じの頭の悪そうなタイトルなら、まだ我慢できるのだが、というか最初から見ないのだが、NHKだし、大河だし、ということでわずかでも期待した自分が愚かであった。

ただ、今さらながら言えば、脚本が田渕久美子だと聞いて、こうなるかもしれない恐れは抱いていた。この人、2008年の大河ドラマ『篤姫』の脚本を手がけている。

あたくしは『篤姫』は、薩摩藩家老小松帯刀が、たんなるストーカーとして描かれていることに涙が止まらなかったのだけども、女性視聴者からは「ずっと自分を慕い続けてくれる男」ってことで評判よかったらしい。あまつさえ地元の鹿児島では「よくぞ小松帯刀にスポットをあててくれた」と喜ぶ声があがっていたとも聞く。

そんなことを言ってたから、今年の大河の出来栄えが『篤姫』をはるかに凌駕しちゃったじゃーん。

上野樹里さん、ちょーもえもえじゃーん。

あたくしは、もーむりむりじゃーん。

くふーん、くふーんと鳴くしか手が残されていない。今年の大河ドラマは終了したことにする。もう見ないむうううん。

司馬遼太郎の『峠』を大河ドラマでみたいなあと思っているのだけど、こういう軟弱路線のままにやられても困るなあ。河井継之助をジャニーズの若手木っ端タレントが演じることにでもなったら、とうてい耐えられない。そんなことになったら、裁判に訴えられようとも、断固としてNHK受信料の支払いを拒否する所存。

ということで、見るがよい。

「キリヌケ成層圏」さんの河井継之助 http://kirinuke.blog83.fc2.com/blog-entry-389.html

おおお、素晴らしい……。これぞ面魂、つらだましい、である。そういや、坂井三郎もこんな表情してなかった?

河井継之助を演じられる役者が、ちょっと思い浮かばないのだけど、思い入れが強すぎるだけかしら。

なんせ、あたくしにとって司馬遼太郎作品の中でも『峠』は不動の首位。物語にのめりこみすぎて、読み終わるまでの三日間、病気と称して仕事を休んだ男である。病気なのはたしかだから、ウソはついてないよね。具合悪いのは身体じゃなくて、頭だけども。

あたくしが見たい時代劇って、たとえば、こんなの。

■切腹 1962年



元芸州福島家浪人に仲代達矢。井伊家家老に三國連太郎。丹波哲郎が、また嫌な役で出てくる。さすがの迫力。たまらんぜ。

実は、ゆーちゅーぶを探すと、ガイジンさんが楽しむ用なのか英語字幕つきで全編アップされているのだけれども、自分で見つけるがよい。すぐに見つかると思うけど。

英語の勉強にもなるぜ。三國連太郎が「乱心者!」と、仲代達矢に言うところの英語字幕が、

"Maniac!"

となっていて、おもしろかった。

こういうの、今じゃもう無理なんだろうなあ、演じられる人も、作れる人もいないんだろうなあと思うと、ちょっと寂しい。
2011年03月06日 (日) | 編集 |
*UO*

オンラインゲームというのものは、仲間が多くないとおもしろくない。

「気のあう仲間だけで遊べばいいじゃん」

てな聞こえのよいことを言う人もいるが、みんな毎日ログインできるわけではないから、人数か少ないと、お互いに都合がすれ違い、ぼんやり一人で待機して一日終了……ということがよく起こる。

そのうちに、だれかが飽きてログインしなくなる。たいていは「気のあう仲間だけで……」と言うやつが真っ先に抜けると相場が決まっており、そんなこと口にできるやつは、なにも考えてないので、もちろん残された人のことも考えない。前のことはすっかり忘れ、新しい遊びに夢中になって楽しくやっている。

残されたほうは、毎日、待ちぼうけ。

決して、残された人のことを考えろと言いたいのではなく、ゲームの中のつきあいは、ほかに楽しいことができれば、いつでも切ることはできるもので、そこまで重く考える必要もないからこそ、「仲間内だけで楽しくやる少人数ギルド」はダメなのだ。

どこかよいギルドはないかと、ずっと探していた。ついに落ち着いたのが、ちるしーが見つけてきたギルドである。

そこで矛盾なのは、仲間内少人数ギルドはダメと言ってる本人が極度の人見知りということで、毎度のことながら慣れるまでは、かなり無理して頑張っている。ようやく、なんとなく馴染んできたころなの。

チャンピオン湧きが好きなギルドである。

対抗するには、死ぬ数チャンピオンで記憶されるしかないわい。

*ジークHAGE!!*

と叫びつつ、死にまくって死体量産する毎日なのだけど、あたくしを上回るスピードで死ぬのが、うさこはんである。

ちょっと、アンタをライバル視してもいいかしら?


*戦国IXA*

2巡目に突入した。

豊臣秀吉に臣従したはいいけど、豊臣家は人気があって集まるヤツが多い。高レベルの領土の取り合いになって、あたくし勝てませーん。☆7の1121が取れませーん。

前期、すんなり領土を楽にとれたのは、弱くて人がすくない「大友」にいたからなのだなあ。こりゃ、まいったなあ。
2011年03月02日 (水) | 編集 |
これから身の毛もよだつ怪談をする。心して聞くがよい。

……もう3月なの! まああああじで!?

つい、このあいだ新年を祝ったばかりだというのに、はや3月。

この年齢で時の流れがこれほど早いとなれば、これから、さらに加速度を増すのだから、あっというまに40、50、60、そして死にいたるのは自明で、もうそろそろ身辺の整理をはじめねばならぬか、という心持ちにもなろうというものである。

「人生がむなしいんです。死んだら何も残らないのだから、生きている意味なんかあるのかと思うと、むなしくてたまらないんです」

と、しみじみつぶやいたのは、バリサルダ総統染井だ。

あたくしも、その気持ちはわからぬでもないと、一瞬思ったのは大いなる間違いで、ヤツの言葉は、それだけで終わらず、以下のようにつづく。

「だから、人にいやがらせしたくてたまらないんです。人を殺したくてたまらないんです。でも通り魔とかすると、自分が死刑になっていやじゃないですか。まあいちおう、それで考えたんですけど刑務官をやりたいんです。それで死刑囚の死刑執行をすれば合法的に人を殺せると思うんです。わたしが刑務官をしたら、死刑囚が寝ついたのを見計らって独房に押し入って、首に縄をかけて無理やり刑場にひきずっていきます。心の準備なんかさせません。だって、やつらはそうやって人を殺したじゃないですか。同じ恐怖を味わわせてやったほうがいいんです。それで、ロープをかけて吊るして、死ぬ間際にロープをゆるめるんです。蘇生したらまた吊り上げて、死にそうになったらゆるめてを、何回も、何日も繰り返すんです。泣いて許しをこうても絶対に許しません。だって、自分がやったことの報いなんだから、文句をいえるはずがないじゃないですか。自己責任じゃないですか。あいつらは人間じゃないんだから、わたしは死刑囚を殺すことに、なんの良心の痛みも感じません。ほかの刑務官がいやがるなら、ひとりで全部やりたいくらいです。殺したくてたまらないんです。そうすれば、むなしさも少しはなくなると思うんです。食べてみても死刑」

……染井の心の闇は、あたくしには理解できなかった。

あたくしの場合は心底を吐露すれば、むなしさの根源は彼女がいない一事につきる。

好き、という字は、女の子と書くのである。

先日の志磨遼平トークイベントも、なにが悲しくて滝原豊後守と行かねばならなかったのであろう。女の子を誘う絶好の機会ではなかったか。だが、相手がいなかった。自分には、気軽に誘える女ともだちすらいないのだと思うと、布団のなかで身体を丸めて夜通しうめかざるをえぬ。

「おれさまの むなし心を人問はば となりで臭ふ がありっくかな」

あたくしは、女性とおはなしをすると決めた。広い世界のどこかには、あたくしを待ってくれている愛らしい女性がいるに違いない。

一大勇気をふりしぼった。

ライブチャットにGO!

会員登録GOGO!!

クレジットカードも迷わず登録しちゃう、この胆力、この豪勇はどうであろう。男ぶりがひとまわり大きくなったように、我ながら思われる。御旗楯無も照覧あれ。

なお、ライブチャットというのは、ウェブカメラで顔を見せてくれる女性と会話するサービスで、料金はサイトによって異なるが、おおよそ1分100円から200円。1時間にすると6000円から12000円。たったそれっぽっちで女性と会話ができるのだから、夢のような話だね!

ライブチャットのサイトには、待機している女性の映像が小さな窓で並んでいる。わあ、みんなかわいいなあ。こういう職業で稼ごうというだけあって、それなりに容姿には自信が子が集っているのであろう。おじさんドキドキしちゃう。

ようやく見つけた娘さんは、大阪住まいの27歳。あたくし好みの、頬のやわらかそうな丸顔さん。

「こんばんはー」
「はじめましてー」

挨拶をかわす。お話をしてみると期待通りの完璧な大阪弁ですやんか、ええでええでー。

あれこれ世間話を交わす。気がつくと、すでに10分たっている。1500円である。女性と10分世間話をするだけで1500円。これが世の中というもの。

最初の10分は、和気あいあいと楽しくお話できた。だが、そのあたりから会話の雲行きがあやしくなっていく。女性が、チャットが儲からないと言いだした。

ほんとは、こんなのやめたいんやけど、大阪ちっとも仕事ないし。ハローワーク行ったら、もう、すっごい人で、ひとつの募集に80人とか応募しててん。あかん、こら、わたしなんか受かるはずないわと思ってたら、案の定だめで、もうどしたらええか、わからへん。

と溜息をつくのである。わかるわかるー、その気持ち、無職街道驀進中のおじさんには、よくわかるわー。ただし、彼女の苦しさはわかるんだけど、なんで金払って愚痴を聞いているのか、自分自身がわからない。

あなたの溜息150円。それで、プライスレスはどこにあるの? あっ、あたくしのカード、ビザだわ。マスターじゃないからダメだ。

しまいには、チャットじゃ生活できないから意を決して風俗へ行ったら、へんな病気をうつされたと泣きそうになった。よくよく話を聞くとデリヘル(各自検索されたし)で、それが、はじめての風俗勤務だったという。なんで、いきなりそんなディープな風俗に……。もっと軽いのがあるでしょうに……。

親とケンカしてる、飼ってるペットが死にそう、カードの借金が溜まっている、もういい年齢だから人生をなんとかしたい……と、ぶつぶつ止まらぬ愚痴を聞いているうちに1時間たって、お会計9000円なり。

「あっ、ごめんなさい! わたしの話ばっかり……。またお話しにきてください」

と、彼女は、すまなそうにはにかんだ、その笑顔がたまらなく愛くるしい。丸顔ぷくぷくほっぺ。きゃーん。

「うんうん、またきます」

あたくしは、やにさがって答えた。

ああいう話が、会話を長引かせるための手練手管に長けた策略だったのではないかと気づいたのは、この文章書いてる、たった今。

ライブチャットは、まさしく夢の世界であった。請求こわい請求こわい。
2011年03月01日 (火) | 編集 |
26日土曜日は、とても有意義な一日となった。

まず、新星堂本社で行われた、毛皮のマリーズ・ボーカル志磨遼平トークイベント。

25組50人の小さいクローズド・イベントは、客の8割が女の子でたいへんに華やかな雰囲気。会場に、いいにおいがしてるのー。きゃー女子空間よー、きゃあきゃあ。

……と思ったら、ときどき、強いニンニク臭が漂ってきた。発生源は滝原豊後守である。やつは昼に食べたステーキ定食に、これでもかというほどガーリックをぶちこんでいた。そりゃあ、こういうことになるわいな。会場のみなさま、ごめんなさいごめんなさい。

いよいよイベントスタートとなり、拍手に迎えられてでてきた志磨遼平! きゃー、志磨さーん、きゃあきゃあ!

きゃあきゃあ言いつつ、あたくしは、じつはまったくのにわかファンである。シングル『メリー・ルー』から買いはじめたので、まだ半年にもなっていない。あまり情報もしらないし、ラジオも聞いてないのである。会場のみなさんごめんなさい。

タイトルは『公開自殺GIG』。16歳のときに初めてつくった音楽や、初めて作ったアルバム、デモテープなど、過去の音源をながして志磨さんの歩みを語るという内容で、志磨さんが若かった自分への恥ずかしさに悶え死ぬために、「公開自殺」。

志磨さんは、

「コーヒーでも飲まなやってられへん」

と、缶コーヒーをがぶ飲みしていた。


トークも面白く、1時間の予定を大幅にこえた、たっぷり1時間30分。最後に志磨さんが見送りにたち、ひとりずつ握手してもらえたのである。

とっても楽しかったわー。当たるわけねえと思いながら出したハガキだったけど、応募してみるもんだぜ。あきらめちゃいかんぜ。

このあと『シュルレアリスム展』に行くつもりだったのが、志磨さんの話がいろいろ考えさせられる内容で、滝原豊後守とお茶をしながら話し合っていたら時間を逃した。

やむなく、有楽町に移動して、イーストウッド監督の映画『ヒア・アフター』を見る。

レビューをみると、賛否両論のようだけど、あたくしは傑作だと思った。ぜひ見て欲しいなー。できれば、前情報を仕入れないで行くことをオススメする。

いろいろ書きたいのだけど、見てない人に悪いから、あとでパスワードかけたレビューを書くことにするわ。