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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2010年10月21日 (木) | 編集 |
なんども書いてきたけども、あたくしは軍事マニアである。小3で日本軍、小6でドイツ軍に燃え、20歳くらいで古代ローマにはまり、戦国ブームの今に至る。

これもなんども書いてきたが、部隊の動かし方を「戦術」とよぶ。戦術には兵力の逐次投入を戒めるという、大原則がある。

100人をいっぺんに使うのは怖いから、まず30人。負けちゃったから、30人。また負けたから残りの40人――というような、小出しに使ってはいけない。できるだけ味方は集中させて戦いなさい、ということである。

この文章は、なんの話? 軍事の話なの? いやあねえ、うっざいわねえ、あたし、そんなの興味ないモン。と思った女性も、すこしだけ我慢くだされい。

ことの起こりは、一昨日。

ユーチューブで猫さんと、犬さんと、うさぎさんのもふもふ動画をみようと思った。ああんラヴリィ、とつぶやいて悶えるのが日課である。

それなのに、ああ、それなのに。オススメに出ていた「火葬場跡」が目についてしまった。思わずクリック。怪談マニアだから。いかん、敵の計略にまんまとかかったわ。おのれ仲達。

その動画は、この二つ。
■田川幹太監督の心霊体験談「火葬場跡」
http://www.youtube.com/watch?v=ephn6TnX-K0
■つまみ枝豆の怖い話 【火葬場】
http://www.youtube.com/watch?v=aLK88BFG9qc&feature=related

つまみ枝豆の地元に火葬場跡がある。そこで撮影を行なおうとしたら、霊能者が「ここだけはカンベンしてくれ」と尻込みした。霊道になっていて、一人、二人を天にあげても、あとからあとから来るので手に負えない、と。

「この場所、霊が1体や2体じゃないです! 100体はいます! この場所には手をつけないほうがいいです!」

……というのは、この動画に限らず、「霊能者が逃げる」パターンの定番いいわけ。

バカじゃね?

と、あたくしは、この動画を見るより、だいぶ前から思っていた。

霊能力者は、なぜ、ひとりで戦おうとするの? 100体をひとりで相手したら、そりゃ負けるに決まっているよね。

過去のすぐれた戦術が教えるところによれば、戦力とは数である。集めた数を、いかに集中して運用するかが要諦。すなわち、100体の霊が相手なら、こっちは霊能力者を1000人投入すべきだ、という結論へ必然的に帰結する。

なかなか1000人も集まらないというなら、国家が介入するほかあるまい。霊によって、公共の安全が危機に瀕しているのだから。

今度は戦争だ!

あたくしは、「防衛省」ならぬ、「防霊省」の設立を緊急提言する。防霊大臣(略して霊相)には、稲川淳二大先生が就任するのがよかろう。

全国の僧侶、神官巫女、牧師神父、陰陽師、イタコ、ユタ、あれやこれやの霊媒、動員すれば10万人規模の自衛隊……じゃなかった、自霊隊をつくることはカンタンだ。

霊が害をなしている通報で、防衛出動命令がくだる。件の火葬場跡ならば、一個連隊(約1000名)の出動が適当であろう。ちなみに、連隊長の階級は一等霊佐である。

歩兵は、おのおの得意の呪力で、霊を排除する。念仏を唱える者、太鼓たたきまくる者、十字架を掲げる者、式神を飛ばす者、地面をころげまわって「ギャアアア、ギャアアアアア」と暴れる者、さまざまにいよう。

霊が手強ければ、指揮官はただちに、後方に展開する砲兵隊へ支援砲撃を要請する。砲撃……といっても、本物の砲弾じゃなくて、地面に接触した衝撃で破裂して、周囲にお札をまきちらすもの。俗に「おふだ弾」と呼ばれている。

何百枚、何千枚の、お札がひらひら舞う中を、歩兵が念仏となえながら突撃する。

霊が強固な拠点に拠っていて、砲撃の効果がうすいと認められれば、戦車が投入される。

九〇式戦車を流用した、その名も「救霊式戦車」。――九〇式は、ただしくは「きゅうまるしき」と読むのだが、自霊隊の場合は「きゅうれいしき」と読む。「耳なし芳一」よろしく、車体一面に、びっしりとお経を刻印して、霊障から機械を防護する仕様となっている。

120ミリ砲による、おふだ弾の直接砲撃で、頑強な霊の抵抗を粉砕する。

切り札は、自霊隊の最強・最精鋭部隊、高野山に駐屯する「第一空挺団」の登場だ。鍛え抜かれた霊力をもつエリートたちが、パラシュート降下してくるのである。空から大音声の読経。

「ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか はんにゃしんぎょーう」

これぞ、まさしく「空の神兵」である。わあ、ちょーかっこいいわ! ……たぶん。

自霊隊は年に一度、富士の樹海で霊力を高める訓練を行う。演習は「富士総合霊力演習」とよばれ、救霊式戦車、対霊ヘリコプター、各種火砲による、迫力の実おふだ弾射撃を見られるとあって、毎年2万人もの一般客が見学する人気イベントである。

――これならば、いかなる心霊スポットも浄化できて、貞子や伽椰子はもちろんのこと、加藤保憲にだって勝てると思うのだけど、いかがだろうか。

というよりも、生きている人間の最大の武器である組織力を生かさず、たったひとりで心霊スポット突っ込んでいって「霊に勝てません」と泣き言もらすのは、あたくしには寝言にしか聞こえない。
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