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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2009年08月12日 (水) | 編集 |
さあ、今年も流星群の夏がやってまいりました。

と言い条、実は昨日11日からが活動の極大期だったよう。忘れてたぜ、出遅れたぜ、いえーい。

■国立天文台 「夏の夜、流れ星を数えよう」キャンペーン
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090811/index.html

「世界天文年」に「三大流星群」をぜんぶ見よう!
 2009年は、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いてから400年経った節目の年として、国際連合・ユネスコ・国際天文学連合によって「世界天文年」と定められました。国立天文台ではこの2009年に、「世界天文年2009日本委員会公認イベント」として、「三大流星群」と呼ばれる3つの流星群(しぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群)を対象にして、それぞれの活動時期に合わせた3つのキャンペーンを、「世界天文年2009 公認イベント」としておこなっています。



今回は、夏のペルセウス座流星群。極大は、13日夜から14日の朝にかけて。晴れていれば、かなりの流星群が観測できるもようですね。

うおー、ちょっと参加してみたいぜ。仕事休めないのだけどもね。切ない。

詳細は、国立天文台のページをごらんくださいまし。晴れるといいね。

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さて、以下は完全に余談なので、興味のある方のみご覧下さい。

ところで、すでに1月に終わった「しぶんぎ座流星群」の「しぶんぎ」ってなんだろう? 調べてみましたら、同じく国立天文台のサイトに解説がありました。

■しぶんぎ座流星群の特徴
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090102/index.html#Section2

「しぶんぎ座」という名前は、現在では存在しない「壁面四分儀座」という星座に由来しています。星座は無くなっても、流星群の名前としてはそのまま使われているわけです。しぶんぎ座流星群の放射点は現在のりゅう座とうしかい座の境界あたり、りゅう座ι(イオタ)星付近にあります。このため、しぶんぎ座流星群は「りゅ う座ι流星群」という通称で呼ばれることもあります。



へえ、壁面四分儀座というのがあったのか。天文の観測機器のことだろうが、分からない。こうなると、壁面四分儀というのが何か調べたくなってきますね。

で、見つけました。

http://keisoplaza.info/+museum/matsumoto/inst02.pdf

PDFファイルなので、見られる環境の方のみで失礼。図2を参照してくださいませ。こんな、どでかい機械で観測してたのですね。

文章もとても興味深いので、ぜひご一読を。

以上、完全に脱線した余談でした。はっはっは。
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2009年08月12日 (水) | 編集 |
夏の盛り。今年は天候不順で、強い日差しにさらされることは少ないが、粘りつく湿気に心がいたぶられている。

盆休みでリフレッシュしたいものだが、あたくしの会社ったら、お前なんぞに盆休みはやらねえと言うの。

「文句あるなら、いつでもやめてかまわねえぞ」

まあ、部長ったら、にっこりステキな笑顔でさらりと言ってのけますのね。端正な顔が笑み崩れると、えもいわれぬ愛嬌がある。お若いころは、さぞやご婦人方の心を蕩かしたことでございましょうね。今では、あたくしの心を煮えたぎらせてますけども。

だからあたくしも、それは結構ですね。詳しい話は労基局の人にしてくださいね。穏やかに答えるの。

部長は少しく興醒めした風情。だから、お前はダメなんだ。もっと会社に忠誠心を持たないとなあ。

それはまた難しいおっしゃりよう。いつでもやめていいと言い渡しておいて、いかなる忠誠心を期待しておられるやら。

そう言うな。他愛のない冗談じゃないか。

わあ、冗談でしたか。それは理解できなんだ、あたくしが無粋でした。明日あたり、労基局に相談にいこうと思案してました。失礼しました。

いやいや、冗談冗談。

そうですよね、冗談ですよね。

二人して、ははははと爽やかに笑いあう。

今年入社した若いM井君は、闘気のみでの攻防に馴れていないのか、ちらちらと横目でこちらの様子をうかがっている。気にしなくていいの、いいの。よくあるやりとりだから。はははは。

そんなこんなで、あたくしはますます世の中がつまらなくなり、妄想の世界に逃避している。


高杉(晋作)は病い革まるや、幼な子の東一[とういち]のあたまをなで、
「父の顔をよくおぼえておけ」
と言い、やがて筆をとり、
「面白き、こともなき世を、おもしろく」
辞世の上の句をよんだ。下の句に苦吟していると、看病していた野村望東尼[もとに]が、
「住みなすものは心なりけり」
と詠んだ。高杉はうなずき、
……面白いのう。
と言ってしずかに眠った。それが、高杉の最期であった。

──「竜馬がゆく」 司馬遼太郎



まさに、そんな心持ち。

通勤途中の電車。迂闊にも読みかけの本を家に置き忘れてきた。活字中毒なものだから落ち着かない。車内広告を百回も二百回も読み直して、心をごまかす。

あたくしは、ドア横の手すりの位置に立っている。電車内は、ほどほどの込み具合。電車が、とある駅に停車した。ドアが開いたと同時に、あたくしの横に立つ女性が、びくっと身体を振るわせた。

しまった、また独り言つぶやいたかしら。ドキリとするが、さにあらず。女性の視線の先を追うと、若い男が立っていた。

男の顔には、満面の笑み。

目じりを下げて口をぱっかりと開け、今にも「ハハハハ!」と豪快な笑い声が飛び出してきそうな表情。しかし、そのまま笑うでもなく、笑顔をおさめるでもない。顔面だるまさんが転んだ遊びでもしてるのであろうか。

この人、おかしいわ!

おっさんのあたくしですら、怯えがきた。若い女性ならば、なおさら恐怖を感ずることであろう。

男が電車に乗り込んでくるにあわせて、若い女性は、男と距離をとろうとした。結果として、あたくしに接近することとなり、女性から、ふんわりと良い香りが漂う。わあい、でかした笑顔マンよ。もっと豪快に笑うといいよ。

手持ち無沙汰であったあたくしは、遠慮なく男を観察させてもらうこととする。

笑顔マンは笑顔で窓の外を見つめたまま、視線は動かさない。顔の筋肉が疲れるのか、数分に一度、表情が真顔に戻る。歳のころは25前後。真顔はごく普通の顔立ちで、異常さは感じられない。

やがて、ひくひくと口元を震わせたかと思うと、また、ぱかっと笑う。それを繰り返している。この人は、何者であろうか。天然記念物に登録すべきではなかろうか。それとも、某病院の入院患者リストに加えたほうが? 黄色い救急車を呼ぶべき?

不思議ないきものだなあ。おもしろいなあ。

と、思っていたら、まずいぜ、きたぜ。

以前にも書いたけど、笑いは伝染するものである

あたくし、とくに伝染しやすい体質。誰とも知れぬ笑顔を、ぼんやりと想像をするだけで、腹の筋肉が震え始めてしまうの。おかしいことなど何一つないはずなのに笑いが止められない。箸が転がってもおかしい年頃なのね。きゃ、精神が若いのだわ。なんかの病気とか言うな。

笑顔マンの笑いにつられて、あたくしの頬がゆるみ始めた。必死で我慢するが、だめだった。

電車が駅に止まり、ドアが開いた。想像してみよ。

ドアの右側に満面の笑みの男。左側に、上目遣いで、にやありと糸を引きそうなこわばらせた笑みを浮かべた男。電車のドアを守る、笑顔の金剛仁王様。

笑顔マンが阿形であり、あたくしが吽形。阿吽は、宇宙の始まりと終わりを表す言葉であるとされている。あたくしたちの場合、笑顔で表現しているのは、人生の始まりと終わりであろうか。

ドアが開くと同時に、女性が電車を飛び降りて逃げた。わあ、逃げないで逃げないで、通報しないで通報しないで!

わーん。