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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2009年03月25日 (水) | 編集 |
「毎日かあさん 第5巻 黒潮家族編」 遅まきながら購入しました。西原理恵子が大好き。

二人の子供を、女手一つで育てるサイバラ先生。日々の奮闘を描くマンガです。

このマンガは、女性に読んでもらいたい。とくに、男の子を子育て中のお母さんなら必見です。男の気持ちが分からないと嘆く女子のみなさんも、ぜひに。

ぼくは、宮部みゆきの小説に一つだけ不満があり、それは、彼女が描く少年に今ひとつリアリティを感じないこと。中性的というか、きれいすぎる。ああいう男子もいるのでしょうが、大多数の男はそうではありません。

このマンガには、男子の阿呆な生態が全て、ありのままに記されている。男子は汚い。男子は臭い。男子はガサツで、衝動的で、考え足りずで、そのくせ心は打たれ弱いのです。

男の子に「たくましく育て」と願うことは、本当は弱い生き物であることの証でもあります。女の子が「おしとやかに」と願われることは、本当は逞しいことの裏返しです。

男にとって、女性からの愛だけが生きる支えです。どうか通報しないで下さい。

5巻では、この話がお気に入り。

──油量 [単行本24ページ]

(とある奥さんのモノローグ)

結婚前に夫が油性だなあと何となく気がついてはいましたが

すぐに男の子二人に恵まれドトウの育児。

ああやっと子育てが一息ついたかしらとふと思った夏の日

男達の洗たく物が油まみれで水をはじいて洗えないのよ。

そのころは肌のためエコのためって使ってた低公害洗剤をやめ

塩素系漂白剤をぶっかける事でかたづけ

翌年の夏

毎年三人の油量がふえてるワケよ

このころ(息子中学)になると油にさらに においがつき

先日ふと あ、うちの三人と同じかおりがする。

水族館のトドのオリ前で同じニオイなのね。

しかも洗っても洗ってもニオイとれず

(奥さん泣き顔で)「よその洗たく物にニオイがうつるの」

このころより奥さん自分ちの男共を、油1号2号3号と呼ぶようになる。

その次の夏

とどまることなくふえる油量とニオイ(前年比)

奥さん「こんなに夏を怖がってる主婦って私だけっ」
サイバラ先生「いやあの」

今年夏

奥さん「光が見えたわー」

……とある解決方法が見つかりました。オチのコマは、本にて!



なお、「毎日かあさん」は、毎日新聞で毎週日曜日に連載中。毎日新聞のウェブサイト「毎日jp」で、第1・第3日曜日の作品が転載されてます。無料で読めるぜ、まあお徳!

毎日jp 「毎日かあさんち」 http://mainichi.jp/life/kaasanchi/

画面右側の中段あたりに、マンガへのリンクがあります。見つけて、読むべし!
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2009年03月25日 (水) | 編集 |
歳をとると脳力が衰えるのか、固有名詞が思い出せなくなることって、あるよね。

「アレ取って」
「アレって何?」
「アレだよ、アレ」
「どれよ」
「あー、もう、アレだよ。わかんねーのかよ」
「わかんねーよ!」

という会話が増える。実に困ったものだ。

わたくしの場合、それどころではない。会話の最中、まったく関係ない名詞が浮かんできて、頭の中に居座ってしまうのだ。

先日、事務所で電話を取ったあと、社長につなごうとして大失態。

「社長、お電話……」

と呼びかけたところで、瞬間、頭が白くなった。天空から「左甚五郎」という名前がドーンと降りてきて、わたくしの頭脳中枢を占拠。たちまち思考は麻痺に陥った。おそるべき言葉のクーデター。

なお、左甚五郎は日光東照宮の眠り猫などを彫ったとされる彫刻職人だ。今、その名前を思い出す必然性は、まるきりないのだが、左甚五郎が頭から離れない。

「誰?」

と、社長。

「左甚五郎が……」

小声のわたくし。

「なに? だれ?」
「あの、いや、えーと、左さんが……」
「左さん……? 誰だろう? どこの会社の人?」
「えーと、その、甚五郎が……」
「はあ? ジンゴロウ……? わからんな」

社長はしきりに首をひねりつつ、受話器を取った。もちろん、そのあとで大目玉。「どういうつもりだ、やる気があるのか!」と、こっぴどく叱られた。

しかし、名誉のために言うが、やる気がないのではない。あえて言えば、やる気でなく病気? ウワー、かえって不名誉!

──というのは、冒頭から余談であって、やっと本題。

わたくしの会社、事務所はビルの一階にある。ビルの裏手に、仕事道具を置く区画があり、朝はあれこれ道具を取り出すのが、わたくしの役目。いまだに一番下っ端。人がちっとも居つかない、危険な会社である。

さて、取り出したる仕事道具。ブロック塀に立てかけ並べていく。毎日の作業で馴れているから、身体が自動的に動く。したがって、頭では別のことを考えている。

ふと、「チェレンコフ放射」という言葉が浮かんだ。説明が面倒くさいので、wikipediaを見るがよろしい

追い払おうとしても去らぬので、最近では、積極的に発展させることにしている。あれこれ考えているうちに、「おでこの光は、チェレンコフ放射」という、しょうもないフレーズを思いつく。UOでの決め台詞に使えるかなあ。

わたくし、言葉はリズムが大切だと思うの。だから、実際に口に出して確認してみるのが癖。

「おれのデコが光るのは、チェレンコフ放射なんだぜ?」

わあ、我ながら意味不明。もしかして、ちょっとシュルレアリスム? 一人で得意になって、クスクス笑う。

顔をあげると、ブロック塀をはさんで一メートルも離れていない距離に、若い女性が立っていた。わあ、絶対、今の聞かれたわ。

そこは、隣のマンションの自転車置き場。この女性は、この時間に出勤するらしく、毎朝、彼女の姿を見かける。つまり、毎日のように独り言を聞かれている。ぱんだの歌も、聞かれたことがあるぜ。

彼女は、「またお前か」という表情。わたくしと視線を合わせないようするためか、「首、だいじょうぶですか?」と心配になるくらいに横を向いて、自転車のキーを見ないまま外すという芸当を披露してくれた。いつものことだから、彼女も馴れたものだ。

その横顔がまた美しい。肩の辺りで切りそろえられた黒髪。顔の輪郭は、丸すぎず、細すぎず、頬と顎のラインは女性らしい柔らかさ。ふっくら血色のよい、形の良い唇。目元に漂う強烈な拒絶の意思すら愛らしいぜ。彼女の日々のお洒落を、わたくしも楽しんでいる。冬の厚い上着が、だんだんと春らしい明るい色の装いに変わっていく。驚くほど毎日、違う服装で出てくる。ステキなお洒落さん!

ああん、これは恋? 恋なの? と、思わず呟いていたわたくし。自転車を立ちこぎして逃げるように去っていく彼女。

もし、千葉でぶつぶつ独り言をつぶやくストーカーが逮捕されるニュースが流れたら、あるいは、わたくしのことかもしれないのである。アハーン、濡れ衣だー! (でも、ちょっぴりやましい)