FC2ブログ
捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2009年01月21日 (水) | 編集 |
わたくし、今では心霊サイトだけだが、かつては3つのホームページを運営していた。そのおかげで、ほんの少しHTMLタグが分かる。

最新の仕様には全くついていけないし、ついていく気もないのだが、ときには、心霊サイトの体裁を進化させたいとも考え、思いついたアイディアを試してみたくなることがある。あちこちの解説サイトを読み漁るうちに、とある「初心者お助け掲示板」にたどりついた。

そこには、文字が変えられない、リンクのつけかたが分からないといった、ホームページを作り始めたばかりの人たちが集まっていた。

ああ……、わたくしにも、こういう時期があった。

わたくしは、ホームページビルダーのようなソフトに頼らず、手打ちで作る派だ。決してカッコイイものではない。ビルダーを買う金がなくて、自力でポチポチ作らざるを得ず、必死で頑張っていたら、いつのまにか覚えていたというだけの理由。超カッチョワルイ。

ソフトに頼れないのは実に辛い。どうして、思い通りの表示が出来ないのか? 絵がずれているのは、なんでだ? 解説に書いてあるとおりに、やってるはずなのに? 苛立ちをぶつける対象がどこにもないから、しょうがなく近所中を走り回って、怨念を発散した経験も一度や二度ではない。

みんなも、イライラを抱えているのだろうなあ。ためしに中を覗いてみたら、そこは、「初心者お助け」どころか、初心者の質問に、ベテラン陣が罵詈雑言をあびせるだけの世界であった。

「同じ答えは下のレスに書いてあるだろう。なんで読まないの? イヤガラセに来てるの? 馬鹿なの?」
「こんなことも分からないなら、お前はホームページを作る必要はない」
「あなたの技術で、そんなことをやろうとしても無理です」

ウワー、なんだ、ここは……。

質問が百あるうち、まともに答えてるのは、十にも満たない。あとは、罵りが繰り返されているばかり。たしかに、しょーもない質問もあるのだけど、それはスキルがある人が見るから、しょーもないと感じられるのであって、初心者に辛くあたってもなあ。

技術系の人って、こういうの多くないかしら? 技術を出し惜しみ、もったいつけ、優越感をひけらかす。IT関係に限らない。職人の世界でも、実に多く見られる。門外不出の秘伝ならともかく、初歩の知識を伝えないことで保たれる優位など、自分の薄っぺらさを告白してるだけのことだ。

何度説明しても覚えないヤツに、「お前は馬鹿だなあ」と言いたくなる気持ちは、わたくしにもある。しかし、初手からイヤミを言うのは、なんなの? 人格が歪んでることを、そんなにもアピールしたいの? 狂人なの?

見てるうちに我慢できなくなり、手近な質問にレスをつけた。

女性の相談だったので。若そうな子だったので。「表示がおかしいから見てくれ」と提示されたアドレスを見に行くと、なんかのアニメの設定を借りて、男キャラが睦みあう妄想小説という、ぶっ飛びそうな内容だったが、女性なので許す。

無意味に複雑なタグを書いている。あまり質は良くなく、解読に四苦八苦する。が、このタグは、女性の脳から紡ぎだされ、女性の指によって打ち出されたものだ。デジタルデータなのに、これほど気高く美しいのは、どういうわけであろう。一つ一つタグを読んでいく行為は、彼女の思考の軌跡をたどることに他ならない。ああ、わたくしは今、精神世界で彼女に寄り添っている。彼女の肌のにおいを間近で嗅ぐかのような錯覚におちいる。無闇にドキドキして困るよね。

30分かけて、ようやく原因を特定。掲示板に解決方法を書いておく。まあ、この達成感といったら!

いっそのこと、わたくしの連絡先も書いておこうかと迷うが、さすがに、最初から恩着せがましいのはやめておく。彼女が、「ありがとうございます! お礼をしたいのでメールアドレスをお教え下さい!」とでも申し出たら、さりげなく電話番号を教えて、友だちからおつきあいを始めようと思う。

それにしても疲れた。気分転換に、男の相談には、「そんなことも分からないのなら、死んだほうがいいよ」と書いておく。男の無様なガッカリ具合を想像して、たいへんに、すっきりする。

気がつくと、こんな時刻。今日は気分よく寝つくことができそうだ。幸せな気分のまま、みなさま、おやすみなさい。
スポンサーサイト