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捕獲されました。年貢の納め時というやつ。
2020年05月22日 (金) | 編集 |
素晴らしい傑作でしたね、ええ、近年まれにみる傑作でした。

映画のストーリー等は自分で調べていただくとして、もう、傑作だと言い切りますね、ぼくは。

見どころは、三つ。

1.すていさむさんの怪しい日本語。

2.ジェット・リーの、うっすらした無表情。「うっすらした」って、なんのことかと思うでしょう? 見ればわかる。そうとしか表現しようがないのであるよ。

3.下手の横好き。

誰がなんと言おうと、白眉は「3」ですね。下手の横好き。

意味が分からない諸兄には、以下の画像でヒントを出しておく。

200522.png

えっ、なに、これはなんなの!? と思う方は、是が非にも本編を鑑賞するしかない。ぼくが保証する。なにを? しーらない。

他にも、

「弱肉強食」

「掃き溜めに鶴」

「疑心暗鬼を生ず」

なんてのが目につきやすく、こっそりと、

「馬鹿ほど怖いものはない」

なんてのもある。

すていさむさんがアクションを頑張る背景で、いちいち、こんなのがドドーンと目に入る。どうしたって、こっちに目を奪われるやろ。笑うやろ、こんなの。笑うなというほうが酷であると知れ。

アマゾンレビューだと、最低点の星ひとつが突き抜けて多いのだけれど、みんなマジメに鑑賞して、マジメにがっかりしてるのかしら。ぼく的には、どう考えても、狙って日本人を笑い殺しにかかっている映画なのですが。

ストーリー的には、そんなのアリですか、まじですか、そうなんですかと唸ってしまう、どんでん返しが準備されている。もしかしたら、よくできたストーリーだったのかもしれないけれど、おじさんの脳には「下手の横好き」が放った煌めきいまだ消えやらず、この美しい記憶を書き換えないためにも、二度目の鑑賞はナシということにしたい。

以上、『ローグ・アサシン』も星5つで、よろしく。
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2020年05月15日 (金) | 編集 |
アマゾンプライムで、なにか映画をみようと思った。『メカニック』が、おすすめに出てきたから見てみた。楽しかった。

せっかくだから、すきな俳優であるし、主演のジェイソン・ステイサムつづきでいこうと、ソートした。

画面にずらりと、すていさむなじぇいそんが並ぶ。なかなかの壮観。しかし、こうして一覧にすると、役柄によって髪型変える、雰囲気がちがうなんてことはなく、どの映画も同じ顔で出てるよね、この人。どの映画がどんなストーリーだったか、わからなくなるよね。自分でもわからなくなるのじゃなかろうか、すていさむさんは。

『メカニック ワールドミッション』から、『トランスポーター』シリーズに流れ、『アドレナリン』まで見た。

こう書くと、最近のことのように思われるかもしれないけれど、5分で気力体力が尽きる男なので、3月はじめくらいからの長いスパンの話なの、これ。

最初にみた『メカニック』なんか、どういうストーリーだったか、すでに記憶にない。痴呆症の人と、ほとんど変わりがないが、同じ映画を何度も楽しめていいかもしれない。

お気に入りは『アドレナリン』。

レビューを見ると、好悪がまっぷたつに分かれている。下品なアホ映画だと途中でわかりそうなもんだが、最後まで神妙に鑑賞した人がこんなにいるのかと思うと、大変に面白い。

といって高評価レビューの方も、低評価に対する言い訳のつもりなのだろうけど、小難しいことを小うるさく書き連ねてる人が多くて、どっちにしろ、みんなマジメなんやな。

ぼくとしての見どころは、すていさむさんの興奮を持続させるため、銃撃戦カーチェイス中にもかかわらず、彼女がすていさむさんの(自粛)を、(自粛)はじめるシーン。

すていさむさんが、彼女のスーパーテクニックにうっとり顔で、

「いいよ、ベイビー、それだ、上手だ」

的なことをおっしゃるのだけれども、直前でおあずけを喰らうのだ。

「どうして!?」

不満顔で訊ねる、すていさむさん。

「だって終わったら寝るでしょ。だめよ」

彼女の一言に、欲情の発散する場をなくして、

「うおおおお、ちきしょう、くそったれ!」

と、車内で暴れる場面が好きでたまらぬ。

その苦しみ、わかる、わかるぞおおおお!

うちの奥さんが、

「どれどれ、たまにはいいことしてみようか」

なんて、可愛いことを言うから、

「いいよ、ベイビー、それだ、上手だ」

ぼくも、うっとりするのも束の間、1分もたたずに、

「やっぱり、めんどくさくなった、寝る」

などと、おあずけどころか、ほったらかし試合終了となった経験のあるぼくは(そして、だいたいの場合がそうなる)、よくわかるぞおおおお! うおおお、なんでじゃあああ、ちきしょうめ!

……自分の話はさておき、すていさむさんのうっとり顔は他で見られるものではない。しらんけど。

考えてもみるがよい。映画館で鑑賞していれば、あの、うっとり顔がスクリーンいっぱいに映しだされるのである。

想像を一歩すすめてみよう。

高校生カップルが初デートに選んだ映画だったとしたら、どうであろう。

「わたし、アクション映画は苦手。でも、カレが、この俳優さん好きだっていうから、一緒にきた。はじめての映画館デート。とっても楽しみ。なんか、ちょっと、期待しちゃう、カモ」

とか言ってる高校生女子の視界いっぱいに、大写しされる、すていさむさんの、うっとり顔。

うおおおおおおおお、興奮してきた、興奮してきたぞおおおおお、止めて、誰かこの興奮を止めてえええええええ!

うつ病のおじさんを、これだけ興奮させることだけでも、この映画は傑作だと言わねばならない。たぶん。

以上、『アドレナリン』は星5つということで、ご了承ねがうこととする。おわり。
2019年01月15日 (火) | 編集 |
42-44.宮崎勤裁判 上・中・下/佐木隆三 (再読)
45.改訂版 宮崎勤 精神鑑定書 多重人格説の検証/瀧野隆浩 (再読)
46.夢のなか/宮崎勤 (再読)

宮崎勤については、説明の必要がない。ぼくは宮崎勤が逮捕された当時から、事件に強い興味があって、彼について書かれた本はほとんど読んでいる。今回、わけあって家にある宮崎勤関係の本を読み返してみた。結果、疑念が確信にかわりつつある。手放してしまった関係本を、ふたたび古書店や図書館でさがしているところ。

それに、いま住んでいるのが宮﨑の生活圏だった土地で、宮崎が小学生女子を撮影するために訪れた小学校も近くにある。この土地出身の、わが奥方様も狙われる可能性もあったことに、あらためて気づいた。おそろしい。


47-54.日露戦争 全八巻/児島襄 (再読)

敬愛する戦史研究家、児島襄(のぼる)が書いた、日露戦争についての小説。三回目か、四回目の再読。司馬遼太郎の『坂の上の雲』からの流れで読んだ。

この小説を読むと、司馬遼太郎の乃木希典に対する評価が厳しすぎるように思える。乃木の評価の大部分は、旅順要塞攻略時の采配によるものだが、乃木軍の作戦は、ほとんどの場合、上級司令部(現地軍である満州軍総司令部、あるいは東京の大本営)の指導、同意にもとづくものであった。

児玉源太郎が、大山巌から「第三軍の指揮権を児玉に与える」旨の許諾を得て、乃木の司令部へ指導にむかった有名な場面も、こうなっている。

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―― 日露戦争 第四巻(文庫版) p.445

見づらい画像で失礼。キモは、ここ。

 (児玉)大将の意向を知った(大山)元帥は、大将を注視した。細い眼はそのままだが、眼尻がつりあがっている。腹中の怒りをおさえるときの元帥特有の現象である。
「行きなはンは、よか。じゃどん、お前ンさぁの責任な、どげないもすか」
 元帥は、第三軍の東北正面攻撃が、実際には参謀次長時代から総参謀長になってからも児玉大将の指導下で実施された事情を、指摘しているのである。


他にも、乃木軍の作戦は、日露戦争の全期間を通じて、普通ありえぬほどの、いちいちの指導を受けている。たしかに、乃木の軍事的才能は優れていたとは評価しかねるようだが、無能と言い切って多大な損害の責任を押しつけるのは酷に感じる。

などと、語りだすと止まらなくなるので、この辺で。要するに、ぼく、たたかいがだいすき。ちょう危険人物。おういえ。

児島襄、おもしろい作品を多数残したと思うのだけれど、ほぼ忘れられた作家になっている。残念。でも、おれひとり、おもしろさを知っていると優越感にひたり、くふりくふり笑うにはいいのかしらん。くふりくふり。

以上、2018年の読書は、わずか50冊あまり。こんなに少なかった一年ははじめてかもしれない。そういう時期もあると自分をなぐさめつつ、2018年はおわったのでありました。